【独学】FP2級の勉強方法とおすすめテキスト

FP3級は合格したけど、2級ってどれくらい難しいんだろう…。
独学で受かるのか、正直不安だな。

上記のような疑問を持っている方に向けて、FP2級を独学で合格できる方法を解説します。

本記事の内容:

  1. FP2級は独学でも合格できる理由
  2. おすすめのテキスト
  3. 独学の勉強方法
  4. FP2級の試験概要
  5. 合格後のキャリアアップ

私は、FP3級の勉強で使ったテキストと同じシリーズで2級を勉強しました。その経験をお伝えします。

FP2級は、社会人としてメリットの大きい資格のひとつです。
なぜなら、内容が人生に関わることだからです。

税金、保険、老後資金、住宅ローン、相続…。知っているのと知らないのでは、お金の使い方が変わりますよね。

基本はテキストを読んでいく感じですが、コツも合わせてご紹介していきます。

FP3級がまだの方は、先にこちらから。
»【独学】FP3級の勉強方法とおすすめのテキスト【3か月で合格できた】

FP2級は独学でも合格できる

独学で合格できます。
ただし、FP3級と同じ感覚では絶対に受かりません。

なぜ独学でいけるのか

2級も基本は「ルールを覚えて問題に慣れること」だからです。

スクールに通っても、自宅でテキストと問題集を解くのは同じです。

むしろスクールに通って「授業を受けた安心感」で自習量が減ってしまうパターンの方が危険なのです。

私の知り合いにも、スクールに通いながら不合格になった人がいました。理由を聞くと「授業は受けたけど、自分では問題をほとんど解いてなかった」とのこと。

費用面でも、独学ならテキスト1冊+問題集1冊+受験料で2万円台で済みます。
スクールは5万円以上かかることも多いです。

3級とは全然違う(ここを甘く見ると落ちる)

これを先に伝えておかないといけません。

私が1回目に失敗した最大の理由は「FP3級が意外と簡単だったから2級もいけるだろう」という油断です。

本番の学科試験(120分・60問)で、終了10分前に問題が半分しか解けていませんでした。FP3級は余裕で時間が余っていたので、完全に油断していたのです。

FP2級では計算問題が大幅に増えます

タックスプランニングや相続の問題は、1問解くのに3〜5分かかるものが平気で出てきます。知識があっても、スピードが追いつかないと本番で詰みます。

3級から2級へ:何がどれだけ難しくなるか

合格率の比較


試験
学科合格率実技合格率
FP3級(日本FP協会)約70〜80%約80〜90%
FP2級(日本FP協会)約25〜40%約60〜70%
FP2級(きんざい)約25〜35%約50〜60%

3級(70%超)と2級(学科25〜40%)では、合格率がまるで違います。
3級の「勉強すれば受かる」感と、2級の「しっかり準備しないと落ちる」感は別物です。

勉強時間・勉強期間の目安

  • FP3級合格者 → 150〜200時間(約3〜4ヶ月・1日1.5時間)
  • FP未経験者 → 200〜300時間(約5〜6ヶ月)

私は、毎日1〜2時間を約3ヶ月半続けました。1日の勉強が1時間以下になった週はほぼ問題が定着しなかったので、最低でも平日1時間・週末2〜3時間は確保するのがおすすめです。

増える出題内容(計算問題・応用問題)

3級にはほぼなかった「計算問題」が2級では頻出です。
以下の4科目は計算問題が多く、時間を食われます。

  • タックスプランニング(所得税・住民税の計算)
  • ライフプランニング(老齢年金・遺族年金の計算)
  • 相続(相続税の計算・法定相続分)
  • 金融資産運用(利回り・税引後利回りの計算)

知識を覚えるだけでなく、「計算パターンを素早く処理できる状態」まで持っていかないと本番で時間が足りなくなります。これが2級の本当の難しさです。

おすすめテキストと問題集

テキスト、問題集のセットが販売されてます。
2025-2026年版 みんなが欲しかった!FPの教科書+問題集2級・AFP 2冊セット

テキスト:

FP3級で使ったシリーズの2級版です。3級の「みんなが欲しかった!」シリーズで学んだ人なら、説明の流れが同じなので頭に入りやすいです。

イラストが多めで、内容が固いFP試験の割に読み進めやすい。

2級は6科目(ライフ・リスク・金融・タックス・不動産・相続)に渡るのでボリュームは増えますが、科目ごとに分冊できるので持ち歩きにも便利です。

絵がいっぱいあって内容が薄いのでは?と心配になるかもしれませんが、そんなことはありませんでした。難しい内容を、わかりやすく要点にまとめてくれているのです。

問題集:

みんなが欲しかった! FPの問題集2級・AFP(TAC出版)

テキストと同じ著者・同じシリーズなので、解説の言葉がリンクして理解が深まります。
特に、テキストで「なんとなく理解した」程度の内容が、問題を解くことで「あ、ここはこう使うのか」と定着していく感覚があります。

問題集なしでテキストだけ読み返していた1回目・2回目に比べて、問題演習を中心に切り替えた3回目は格段に本番での対応力が上がりました。

とりあえず、このテキスト1冊+問題集1冊を買って繰り返しこなせば十分です。

独学の勉強方法(ステップ別)

勉強方法はシンプルです。

テキスト1周 → 問題集1周 → テキスト2周目(苦手重点) → 問題集2周目 → 過去問(直近10回分)

3級合格者は約3〜4ヶ月、初学者は約5〜6ヶ月が目安です。

ステップ1:テキストを1周読む(理解より慣れを優先)

最初は「全部わかろうとしない」ことがコツです。

FP2級は6科目の範囲が広いので、深く掘り下げながら読んでいると時間がいくらあっても足りません。

1周目は「ふーん、こういうことがあるんだな」くらいの解像度でサラッと読むだけでOKです。

各章の末尾にある練習問題は解いておくと理解が定着しやすいです。

ステップ2:問題集を1周解く(間違いに印をつける)

テキスト1周が終わったら、問題集へ移ります。

問題を解くと「読んだだけでは全然わかっていない」ことに気づきます。それで正常です。

間違えた問題に印をつけておき、2周目で重点的に解き直します。

コツは、わからないところは飛ばすことです。

ボリュームがあるので、1問に時間をかけすぎると問題集3分の1で止まります。わからない問題は印だけつけて次に進む。これを繰り返すのが効率的です。

ステップ3:テキスト2周目(苦手箇所を重点的に)

問題集を1周した後にテキストを読み返すと、「ああ、これがあの問題で出ていたやつか」と理解が格段に深まります。

2周目は苦手な科目や間違いの多かった章を中心に読み込みます。
全部を均等に読み返す必要はありません。

ステップ4:過去問を繰り返す(直近10回分が目標)

テキスト・問題集が一通り終わったら、過去問に移ります。

日本FP協会・きんざいのそれぞれの公式サイトで過去問が公開されています。直近10回分を繰り返すのが理想ですが、最低でも直近5回分は解いておくのをおすすめします。

過去問を解くと「同じパターンの問題が繰り返し出ている」ことに気づきます。FP2級はパターンが読めると一気に点が取れるようになるのです。

科目別の攻略ポイント

全6科目の中でも、計算問題が多い科目を先に攻略するのが合格への近道です。

タックスプランニング(最重要・計算問題)

FP2級で最も時間を使う科目です。

所得税の計算(課税所得・控除・税額)は手順が多く、問題1問あたりの処理量が多いです。

攻略の鍵は「手順の型を覚えてしまうこと」。

同じパターンが繰り返し出るので、過去問で型を叩き込んでおけば本番でもスムーズに解けます。

ライフプランニングと資金計画(年金・保険の計算)

老齢年金・遺族年金・障害年金の計算が頻出です。

「A型とB型の違い」「加算・減算の条件」など細かいルールが多いので、テキストを何度も読み返して覚えます。

相続・事業承継(事例問題・数字が重要)

相続税の計算(課税遺産総額・法定相続分・相続税額)は複数ステップを踏む計算問題です。

数字を正確に追う練習が必要で、慣れるまで時間がかかりますが、一度型が入ると得点源になります。

金融資産運用(利回り計算)

利回り・税引後利回りの計算が中心です。

計算自体は比較的シンプルですが、公式を間違えやすいので問題集で反復しておきます。

リスク管理(保険)

生命保険・損害保険・第三分野保険の種類と仕組みを覚える科目です。

計算問題は少なめで、暗記が中心になります。

保険の種類が多くて混乱しやすいですが、「どの保険がどのリスクに対応するか」の対応関係を整理すれば得点しやすい科目です。

不動産

宅地建物取引業法・借地借家法・都市計画法など、法律の用語と規定を覚える科目です。計算問題は税金絡みで少し出ますが、ほとんどは法律知識の暗記です。

3級でも触れている内容なので、比較的とっつきやすい科目です。

きんざい vs 日本FP協会、どちらで受けるべきか

FP2級を受験できる機関は2つあります。


機関
実技試験の形式
きんざい(金財)記述式(計算結果を書く形式)
日本FP協会マーク式(選択肢から選ぶ)

学科試験はどちらも共通で、マークシート60問・120分です。

私の選択

私は日本FP協会で受験しました。

理由は、実技がマーク式の方が記述式より安心だったからです。

計算の途中でつまずいたときでも、マーク式なら「それっぽい選択肢」を選べますが、記述式は白紙になる可能性があります。

正直、難易度に大差はありません。

迷ったら日本FP協会のマーク式を選ぶのがおすすめです。

FP2級の試験概要

試験に申し込む前に、概要を整理しておきましょう。

受験資格

以下のいずれかを満たす必要があります。

  • FP3級合格者
  • 実務経験2年以上
  • AFP認定研修修了者

FP3級を持っていれば無条件で受験できます。

試験日程・受験料

  • 応募: 日本FP協会HP または きんざいHP から
  • 受験日: 毎年1・5・9月(CBT方式は随時)
  • 受験料(学科): 8,900円
  • 受験料(実技): 6,000円
  • 出題(学科): 60問・マークシート・120分
  • 合格基準(学科): 60点以上(120点満点)
  • 準備物: 鉛筆・消しゴム・電卓

2024年からCBT方式(ネット試験)が導入され、試験会場に空きがあればいつでも受験できるようになりました。試験日を気にせず勉強を進められます。

合格率の推移

学科は25〜40%程度で推移しています(試験回によって変動)。
実技は日本FP協会のマーク式で60〜70%程度です。

3級(学科70%超)と比べると合格率が大きく下がっています。
「ちゃんと準備した人だけ受かる試験」というイメージですね。

FP2級合格のメリット

キャリアアップ・転職での評価

金融・保険・不動産業界での転職では、FP2級が評価の基準になることが多いです。「2級以上歓迎」という求人は、3級より明らかに多くなります。

採用担当した経験からしても、FP2級は「そりゃ歓迎だろうな・・・。」です。うちも来て欲しいくらいです。

採用時の雇用保険の説明、退職者への年金試算、社員の生命保険見直し相談など、FP知識があることで対応できる場面が増るからです。

実生活への活用(家計・保険・相続)

2級まで学ぶと、自分の生活設計に直接使える知識が揃います。

  • 老後にいくら必要かをざっくり計算できる
  • 保険の過不足を自分で判断できる
  • 住宅ローンの返済計画を数字で確認できる
  • 相続のことを親と話すときに話し言葉で説明できる

「知識として覚える」ではなく「自分の生活に使う」という感覚になれるのが2級の面白いところです。

AFP登録・FP1級・CFPへのステップ

FP2級に合格すると、AFP(日本FP協会が認定するファイナンシャル・プランナー資格)に登録できます。

AFP登録することで名刺・職業として「AFP」を名乗ることができ、さらに上のCFP(国際資格)やFP1級への道も開けます。

AFP登録には年会費(約12,000円)と継続教育の義務がありますが、FP協会のネットワークや研修を活用したい方には価値があります。

金融系のプロとしてキャリアを築きたい方には、2級合格は通過点の一つです。

まとめ:まずはテキスト1冊から始めよう

FP2級は「ちゃんとやれば受かる資格」です。

ただし、3級より格段に難しい。これだけは覚えておいてください。

  • 学科の合格率は25〜40%(3級の70%超とは別物)
  • 計算問題が多く、スピードも問われる
  • 3〜4ヶ月・1日1〜2時間が目安

勉強方法は、テキスト→問題集→過去問の繰り返しで十分です。
スクールに行かなくても、問題演習の量さえ確保すれば独学で受かります。

「テキスト1冊+問題集1冊を繰り返しこなす」
この繰り返しで合格できます。

テキスト、問題集のセットが販売されてます。
2025-2026年版 みんなが欲しかった!FPの教科書+問題集2級・AFP 2冊セット

FP3級の取得がまだの人はこちらから

【独学】FP3級の勉強方法とおすすめのテキスト【3か月で合格できた】