採用担当が本音で語る面接NG行動15選【不採用を決めた瞬間のリアル】

採用担当として面接の場に座っていると、「この瞬間に決まった」と思う場面が確実にあります。

それは、質問の答えが悪かった瞬間じゃないことも多い。入室の仕方、逆質問の内容、ちょっとした言葉の選び方——「採用担当の心が離れる瞬間」は、本人が気づいていないことがほとんどです。

この記事では、採用担当として面接に関わってきた私が、「実際に不採用を決めた瞬間の本音」を15選で書きます。

きれいごとなし。マナー本には書いていない、採用担当の頭の中を全部開けます。


結論

面接で落ちる人の多くは「準備が足りない」のではなく、「準備しているのに気づいていないNG行動をしている」ことが原因です。

それを知るだけで、通過率は変わるかと思います。ぜひ参考にしてみてください。


採用担当が「この人は難しい」と感じる瞬間

正直、面接が始まって数分で「この方向性で行こう」という感触はできあがっていることが多いです。

それは「印象で決めている」のとは違います。

最初の数分で見えてくるのは、

「この人が面接のためにどれだけ準備してきたか」
「素の状態でどんな人か」

この2点です。

準備してきた人は、言葉に迷いがない。素の状態が出る人は、話し方の自然さが違う。

逆に「なんかズレているな」と感じる瞬間が積み重なると、残念ながら気持ちが離れていきます。


【気づいていないNG】無意識にやっている致命的な行動5選

1. 入室前・退室後も全部見られている

(採用担当の本音):受付での態度と面接室での態度が全然違う人がいて、受付スタッフから報告を受けることがあります。「ドアを閉める音が大きかった」「廊下でスマホを見ていた」——これが選考に影響します。

面接室に入ってからが勝負だと思っている人が多いですが、会社に入った瞬間からすでに始まっています。

受付で横柄な態度を取った人が、面接室では笑顔で話す。採用担当はそのギャップを知っています。

対策:会社のビルに入る前から「本番モード」で。退室して会社を出るまで気を抜かない。

2. 「御社は第一志望です」が棒読みになっている

(採用担当の本音):言葉の内容より、言い方で全部わかります。心から言っている人と、言わなければいけないから言っている人——声のトーン、間の取り方、目の動きが全然違う。

「第一志望です」と言ってもらっても、それが本当かどうかを確認する義務はありません。でも、明らかに「言わされている感」があると、志望度の低さが伝わってしまいます。

対策:第一志望でなくても、「この会社に行きたいと思っている理由」を具体的に整理しておく。感情が乗る言葉は、準備した言葉じゃなく自分の言葉から生まれます。

3. 逆質問でホームページに書いてある内容を聞く

(採用担当の本音):「御社の事業内容についてお聞きしたいのですが……」と聞かれた瞬間、「公式サイト見てないんだな」と思います。その後の質問の内容よりも、「この人は調べてこなかった」という事実が頭に残る。

逆質問は、準備度と知的好奇心が最も露骨に出る場面です。

良い逆質問の条件は「調べてもわからないことを聞く」こと。事業内容・社風・制度はすべてネットで調べてから、「それを踏まえた上でも知りたいこと」を持ってきましょう。

対策:逆質問を3つ事前に準備する。そのうち1つは「面接官個人への質問」を入れると印象に残る。

4. 同調しすぎて「ご自身はどう思いますか?」に詰まる

(採用担当の本音):「おっしゃる通りです」を連発する人に「では、あなた自身はどう考えますか?」と聞くと、急に黙る。好かれようとして自分の意見を持っていない人は、入社後も主体性がない可能性が高い。

面接官に同調するのは悪いことじゃありません。ただ、「自分の意見がない」と判断された瞬間に主体性への疑問が生まれます。

対策:「確かにそうですね。私自身は〇〇という考えも持っていて……」と同調した上で自分の見方を一言添えるクセをつける。

5. 目を合わせすぎる・合わせなさすぎる

(採用担当の本音):ずっと目を合わせたままだと少し威圧的に感じることがある。逆に一度も目が合わない人は自信がないのか嘘をついているのかと感じてしまう。正解は「自然に外すこと」。

目線の正解は「3〜5秒合わせて、考えるときに外す」が自然です。考えながら目を合わせ続けるのは不自然であることを理解しておきましょう。


【準備不足NG】「準備してきた」のに落ちる理由5選

6. 志望動機が「どこの会社でも言える内容」

(採用担当の本音):「御社の成長性に魅力を感じました」「チームワークを大切にしている点に共感しました」——これ、ほとんどどの会社でも通用する志望動機です。「なぜ他社ではなくうちなのか」が答えられない人は通過が難しい。

志望動機の質を上げる唯一の方法は「この会社でしか言えない話」を入れることです。

チェック方法:書いた志望動機の会社名を別の会社名に変えてみる。違和感なく通用するなら書き直しが必要。

7. 自己PRのエピソードが「結果だけ」で「プロセス」がない

(採用担当の本音):「〇〇で1位になりました」「チームで売上を20%上げました」——すごいとは思う。でも深掘り質問で「そのときどんな壁がありましたか?」と聞くと急に詰まる人がいる。結果は再現性がわからない。プロセスを聞いているのに。

採用担当が見ているのは「その人が再現できる人かどうか」です。結果はラッキーでも出ます。でも、壁にぶつかったときにどう考えて動いたかは、その人固有の能力です。

対策:自己PRは「状況→壁→自分が考えたこと→行動→結果」の5段階で話す準備をする。

8. 深掘り質問で言っていることが変わる

(採用担当の本音):「先ほど△△とおっしゃっていましたが、今は〇〇とおっしゃっています。どちらが本当のご経験ですか?」——この質問を穏やかに聞いたとき、真っ青になる方がいます。矛盾は嘘か準備不足の証拠。

面接では同じことを複数回・角度を変えて聞かれます。一貫していない回答は、採用担当の中に「本当かな?」という疑念を生みます。

対策:話すエピソードは「実体験」に絞る。作り話や誇張はどこかで綻びます。

9. 「弱みは?」に長所を裏返しただけの回答

(採用担当の本音):「私の弱みは、完璧主義すぎるところです」——これ、100人に1人くらいの割合で本当に言ってきます。弱みを聞いているのに長所を言う人に「自己認識があるか」を確認するのは難しい。

「弱みを聞く質問」の本質は「自己認識力」と「それをどう改善しようとしているか」です。

対策:本当の弱みを1つ言い、「それに対して今こういうことをしている」とセットで答える。素直さと改善意識を同時に見せる。

10. 逆質問で「特にありません」

(採用担当の本音):「え、本当に?」と思います。入社を検討している会社なのに、聞くことが何もないというのは、興味がないか準備がなかったかのどちらかにしか見えない。

逆質問は「あなたがこの会社に本気かどうか」を測る最後のチェックポイントです。


【人柄が出るNG】採用担当が一番気にしている行動5選

11. 前職・前の学校への悪口

(採用担当の本音):「前の会社は〇〇で最悪でした」と言う人に、「ではなぜそこに就職したんですか?」と聞きたくなる。それに加えて「うちの会社もいつか悪口を言われるのかな」と思ってしまうのが正直なところ。

批判的な言葉は、その人の人間関係の作り方を教えてくれます。環境への不満を口にする人は、次の環境でも同じことをする可能性があると判断されます。

対策:ネガティブな転職・就職理由は「ポジティブな言い換え」で整理する。「〇〇が嫌だった」→「〇〇がある環境でやりたかった」。

12. 「教えてもらいたい」マインドが前面に出る

(採用担当の本音):「御社で〇〇のスキルを身につけたい」「〇〇を学べると思って」——これが多いと、「うちは学校じゃない」と正直思います。貢献の話が先にあってほしい。

面接では「自分が何を得たいか」より「自分が何を提供できるか」を前面に出す方が評価されます。

対策:「学びたい」を言うなら、「学んだことをこう活かしたい」まで必ずセットにする。

13. うまくいかなかった経験の話で他責になる

(採用担当の本音):「チームメンバーが協力的じゃなくて……」「上司が理解してくれなくて……」——苦労した話を聞いているのに、全部他の人のせいになっている。じゃあ自分は何をしたの?と聞きたくなる。

逆境や失敗のエピソードでは「自分がどう考えてどう動いたか」が評価ポイントです。環境や他者のせいにするほど、主体性への評価が下がります。

14. エピソードが話すたびに大げさになる

(採用担当の本音):最初は「チームで頑張った」と言っていたのに、深掘りすると「チームのリーダーとして」になり、さらに聞くと「プロジェクト全体の責任者として」になる。話の規模が膨らんでいるのに気づいていない人がいます。

緊張すると、自分を良く見せようとして少しずつ話が大きくなることがあります。採用担当は一貫性を見ているので、話が変わると信頼性全体が揺らぎます。

15. 合否後のお礼メール・態度でわかること

(採用担当の本音):不合格の連絡に対して「わかりました」だけ返信する人と、「ありがとうございました。勉強になりました」と返せる人——どちらが次の選考で印象が残るか、明らかです。縁がなかった場合でも、業界は狭い。

面接の評価は面接室の中だけで終わりません。合否連絡後の対応も、採用担当の記憶に残ります。


採用担当として「惜しかった」と思う不合格者の共通点

落とした後、「惜しかったな」と思う人がいます。

共通しているのは、「能力はあるのに、見せ方が下手だった」こと。

  • 実績はあるのに言語化できていなかった
  • 本当は志望度が高いのに緊張で伝わらなかった
  • 自己PRのエピソードが良いのに「なぜこの会社でそれをやりたいのか」がつながっていなかった

能力があれば受かる、は半分正しくて半分間違いです。面接は「自分を見せる場」であり、見せ方の準備が必要です。


面接前日・当日のNG回避チェックリスト

前日
– [ ] 逆質問を3つ用意した(うち1つはHP・説明会で調べても出ない内容)
– [ ] 志望動機に「この会社でしか言えない要素」が入っている
– [ ] 自己PRのエピソードを「状況→壁→行動→結果」で話せる
– [ ] 前職・前学校への不満をポジティブに言い換えた

当日
– [ ] 会社のビルに入る前からスマホをしまった
– [ ] 受付・廊下での挨拶を意識した
– [ ] 逆質問は「特にありません」にしない


よくある質問(FAQ)

Q. 採用担当は第一印象で決めているのですか?

A. 完全に第一印象だけで決めることはありませんが、最初の数分で「この人はどんな人か」の仮説を作ります。その仮説を変えるには、面接を通じてその仮説と反するエピソードを積み重ねる必要があります。第一印象は後から覆せますが、最初から良い印象を作れると楽です。

Q. 緊張していることは採用担当に伝えるべきですか?

A. 「緊張しています」と言うのは問題ありません。それで採用担当が「じゃあ落とそう」とはなりません。ただ、「緊張していますが、精一杯お話しします」と切り出せる人の方が、自己認識と誠実さが伝わって好印象になることが多いです。

Q. 面接で嘘をついてもバレませんか?

A. バレます。深掘り質問を重ねると、作り話は具体性が失われ、細部で矛盾が出ます。採用担当は毎日複数人の面接をしているので、「実体験の人」と「話を作っている人」の違いは感覚的にわかります。リスクに見合いません。

Q. 複数社受けている場合、「第一志望」の嘘はバレますか?

A. 直接バレることは少ないですが、「この会社への具体性」の差でわかります。A社専用のエピソードや志望動機を用意できていない場合、採用担当には「他の会社も同じ話をしているんだろうな」という感覚が生まれます。


まとめ

採用担当として感じる「不採用を決めた瞬間」は、大きく3つのパターンに分かれます。

NG分類 代表例 対策の方向性
気づいていないNG 入退室の態度・棒読みの第一志望 「見られていない場面はない」という意識
準備不足NG 志望動機の薄さ・深掘りで矛盾 実体験ベースで一貫した準備
人柄が出るNG 他責・教えてもらいたいマインド 主体性と貢献意識を前面に

面接は「準備量」と「自分らしさ」の両方が必要です。準備していても、素の部分で人柄が伝わる——その両立ができると、採用担当の印象は確実に変わります。


CV導線

面接に不安があるなら、エージェントを活用するのが最短ルートです

面接対策付きの就活・転職エージェントを使うと、企業ごとの傾向や「ここの面接ではどんな質問が多いか」を事前に把握した上で臨めます。

独力で準備するより、企業情報を持っているプロに相談しながら準備した方が、通過率が上がります。無料で使えるので、まずは相談だけでも試してみてください。


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執筆者:igaramu(現役総務・採用担当)

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