ネットワークビジネスの断り方、外から見守るのが1番です【体験談|マルチ商法】

久しぶり!最近どう!?今度飲みに行かない?

友人から数年ぶりに連絡が来たと思ったら、ネットワークビジネスの勧誘だった…。

そんな体験ありませんでしょうか?

「サラリーマンって大変だよね。
でも、毎日自由に暮らしている人がいて、いろいろ教えてくれるんだー。
こんど話だけでも聞いてみない?」

と、まぁこんな風に勧誘される人は多いです。

とくに、都会で一人暮らしを始めたばかりの人や、向上心がある人にとってネットワークビジネスは、学びもあり、人脈もできる良いコミュニティとなっているのは事実です。

実際にわたしも、一人暮らしを始めたとき、勧誘されてセミナーに通ってました。

しかし、話を聞きながらも「なんか違うなー」と感じていたので、足を踏み入れ無いよう断り続けていました。

  • 勧誘されて迷ってる
  • 友達を失いたくないけど、付き合うのも躊躇している
  • でも実際どうなんだろう?

迷いますよね。

結論、ネットワークビジネスを始めても「のし上がって金持ちになってやる!」って人以外は、上手くいきません。
サラリーマンと一緒です。

なので、やんわりと断って外から見守るのが1番です。

友達は、疲れてやがて途中で抜ける可能性大です。
その時に良い友達でいられるよう、見守っておきましょう。

ネットワークビジネスについて賛否両論ありますが、今回は、私が実際に勧誘され、断るまでの体験から導き出した、ネットワークビジネスの断り方をお話しします。

ネットワークビジネスは、ただのビジネスであることを理解する

皆さんはネットワークビジネスについてどのような印象をお持ちでしょうか?

ネットワークビジネスとは顧客が顧客を増やす事業モデルのことです。
要はネズミ講です。

なぜその事業モデルが悪いイメージになっているのでしょうか?

私は、友達から誘われるまでネットワークビジネスという存在を知りませんでした。

”ネズミ講”という言葉は知っていましたが、身近にはなかったので「なんとなく悪いもの」というイメージでした。

しかし、実際に友達から誘いがあり、一生懸命取り組んでいる友達の姿をみて、はじめは抵抗がありましたが「本当に悪いものなのか、ただの食わず嫌いではないのか。」と立ち止まって考えることにしました。

その結果、世間がイメージするほど悪いものではなく、むしろ良いビジネスだという考えに至りました

法律に反しているのであればすでに摘発されているはず。
これだけ広がりはしなかったでしょう。
つまり悪いイメージは世間が作り出したイメージであり、私のモノサシでしかなかったのです。

これが最初の率直な感想でした。

意外と世間にあふれている

私は就職するまで兵庫県に住んでいましたが、その時まで一度もビジネスをしている人に出会ったことがありませんでした。

しかし、就職して大阪市中央区に住みはじめた時から、いたるところで見かけるようになりました。その時私は20代前半でした。

ちょうどその時は「自分の引っ込み思案を直して、男性としての魅力を磨きたい」と思い「彼女をつくろう」と燃えていました。

出会いが少なかった私が思いついたのは街コンです。

街コンに積極的に参加しました。(余談ですが、初めての街コンは失敗しました。悔しくてその場で夜の部を予約してダブルヘッダーしたこともありました。)

その甲斐あってか、数回通って3人の方と連絡先を交換することができました。しかも、3人とも積極的にカフェデートをしてくれるじゃありませんか。

すっかり舞い上がりました。

その時、私はネットワークビジネスの存在について全く知らなかったのですが、3名とも決まって、

  • 将来のために勉強してる
  • 栄養学について学んでいる
  • 副業に興味がある
  • 専門学校などではなく、セミナーに通っている
  • お金や人生について、学校では教えてくれない大切なことを教えてくれる
  • たこパががあるからどう?いつ空いてる?

と言ってきました。

積極的に「来週たこパあるからいってみない?」「今度セミナーがあるから参加してみない?」と言ってきます。

最初の方はビジネス関係だと気づかず、向上心があって良い人だなぁ、としか思いませんでした。

パーティはおてのもの

たこパも毎週のように開催しているようです。
セミナーと、たこパの繰り返しです。

でも参加してみると大抵モテそうなリーダー格の人と、自分みたいなモテなさそうな人がいます。

リーダーは新参者の私に優しくしてくれているのですが、なんだか疎外感を感じます。

それでも一人暮らしの私には、新しい出会いができて人脈が広がった感じがするのでそれも収穫かなと思っていました。

地元を離れた私にとっては久しぶりに楽しいひと時でした。

セミナーはニーズをとらえている

セミナーに行くと大勢の参加者がいます。

ここで初めて私は「ネットワークビジネス」を認識しましたが、モノは試しだ、ということでそのまま参加してみました。

お金の話や身体の話、栄養学の話など、学校では教えてくれない内容を教えていただけます。

「なるほど」と思う場面が多々ありました。

恐らく、ビジネスではなく勉強が目的で参加している方も中にはいらっしゃるでしょう。専門学校にいけば何十万円とするところが、千円程度で学ぶことができるのです。

現代の若者が「さとり世代」と言われて久しいですが、自分が勉強不足だと感じている人は非常に多いです。そのニーズを上手くとらえています。

だから学校が教えてくれなかった知らない世界を知ることができて、それが非常に嬉しく感じるのも事実です。

社会に出た途端に、自分が知らない世界がたくさん見えるのですから力不足を強く感じます。
学校で学んだことは会社でほとんど使いません。

どうすれば良いのか・・・。

と思っているときの救いの手のようなものです。

私が断った理由

さて、意外と良いモノ…という言い方をしてますが、私はしっかり断りました。
参加してもいいのではないか、と一瞬は思いました。

しかし、私は半信半疑ながらも数回セミナーに通いましたが、以下の考えをどうしても払拭することができず断ることにしました。

なぜ悪いイメージになるのか

そもそもなぜイメージが悪いのか。
参加したら、私もその一員になってしまいます。

その悩みを払拭できないまま参加することはできませんでした。
考えた結果…各個人が営業マンになるからイメージが悪い、という理由にたどり着きました。

誰でもいつでも始めることができる…、ということは素人でもできてしまうのです。セミナーで学んだり先輩や講師に教わる環境があっても、どうしても会社の看板を背負っているという責任感が薄くなってしまいます。

そのため、結果がうまく出せない人は、顧客を獲得することが第一の目的となってしまい強引な勧誘に至ったりしてしまうのです。

一般企業の根本は【相手に利益をもたらしその対価としてお金を得る】ことです。相手がどう感じるかが大事で、決して自分の利益を優先させてはいけないのです。ビジネスは自分の利益や成長のために始めることが多いので、どうしても認識の違いから相手に受け入れられない状況に陥ってしまうのです。

ネットワークビジネスの仕組みが悪いのではなく、優良で良質なグループもあります。

しかし、間違いを犯してしまう素人も多くいらっしゃるので、嫌な気持ちになる方が多く、このような悪いイメージが根付いたのではないかと私は考えました。

ニーズをとらえているが成功への道ではない

これ大事です。

セミナーにおいて若者のニーズをとらえていると述べましたがそれは、集客のためです。

自分の成長には良いかもしれませんが、成功への道では無いように私は感じました。

なぜなら、人に喜んでもらうためのサービスを提供し、且つ他者との差別化が必要となります。

ネットワークビジネスでは自分が提供し、その対価を得ている思えますが、実態は、そのサービスは企業が用意し、他の仲間たちと競合にります。それだと差別化が結構大変です。

成功は楽ではない

成功を収めることができる人はどこにいっても優秀。

というのが極論です。

すでに何かしらで差別化ができている人が、ネットワークビジネスに参入してきて成功を収めているのであって、お金持ちや芸能人などでも、東大卒や早稲田、慶応卒がごまんといます。この時点で、すでに上位数%になっていますよね?

セミナーでは、仕組みを聞くだけで稼げるような気持ちになりますが、それには相当な努力が必要になるのが現状です。

しかし、セミナーでは仕組みは教えてくれますがその努力の仕方は教えてくれませんでした。

「手を動かしてお金を稼ぐより、仕組みを作って手を動かさなくてもお金が入ってくるようにしたらハッピーでしょ」と教えてくれますが、ただ、それはネットワークビジネスの事業モデルの紹介であって、自分が歯車にされているだけなのです。

30~40代がいない

意外と、見ていて思ったのが…、成功しているお金持ちの50代のおじさん以外は20代の若者がほとんどです。
なんだか、世間を知らない若者をたぶらかしているような感じに思えなくもありません。

ノリが好きではなかった

根本的に私の性にあわなかった、というのもありますね。

多数のグループを見てきましたが(基本的にグループ間の行き来は禁じられていましたが、私は色んな人のルートから参加したので結果、多数のグループをみることができました。)大抵はお兄さん役とその他大勢。親密になってきたら上の人がでてきて・・・というピラミッド構造になっていました。

しかも、どのグループでも似たような人種ばかりでした。

その人たちは、一見優しい様にみえますが、私からしたら「数回しか会っていないのに私のことをわかった風に言えるのはなぜか」と思いました。
狭くても深い付き合いを好む私からしたら、みんな上辺だけで自分の顧客の獲得のために親切にしているだけにしか見えませんでした。

そんな私にはあの偽善のようなノリに耐えることができませんでした。

私が一番大事にしているものを捨てることができなかった

胸を張って言えるかどうか

悪いものではないと心では思っても、良しとしない世間の目があるのも事実です。

大好きな家族や友達に「こういうことをしている」と胸を張って言えない自分がいました。

たとえ成功したとしても、周りから祝福してくれなかったら、それは幸せでは無いと私は考えました。

もちろんビジネス仲間は祝ってくれるでしょうが、自分が感謝したい親や昔からの友人には喜んで欲しいじゃないですか。
そこが見えなかったため、私は踏み出すことができませんでした。

本当に人に薦めたいのなら

『この製品は本当に人間の身体のことを考えられてて・・・』
『ちょっと高いけど、不純物が入っていないから本当に体のことを考えるなら断然こっちの方が良いよ』まだ発生していない病気を示唆して、みんなが予防に走るように仕向けているテレビ番組のようです。

テレビ番組で健康に良いとして紹介されているものが、ローテーションしているのは視聴率のため、というのは有名な話ですが、日本では製品の基準は定められていて、すべての製品はそれに則っているはずなので、大差ないはずです。

今まで大きな問題もない製品であれば歴史が証明しています。

他製品よりも良いとして割高の製品を勧めるのであれば、もし身体に悪影響があったら責任をとっていただかないといけません。
しかし、個人が好きなように勧めているので、責任の所在がないでしょう。

本当にその製品を良いと思って勧めるのであれば、社員になって開発に加わりその上で人に勧めるべきではないか?
私はそれだけの覚悟ができなかったため断りました。

みんな真剣

色々述べさせていただきましたが、誤解しないでいただきたいのは実際に取り組んでいる皆さんは真剣そのものです。一生懸命取り組んでいても上手くいかないなぁ~と思っている方も、断っている人はこのような考え方をしている、と参考にしていただければ幸いです。

否定する権利は私にはありません。
私には合わなかった、ただそれだけです。

ネットワークビジネスに参加しようかどうか迷っている方、
友達から誘われて悩んでいる方。

ご参考になれば幸いです。

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