AI(artificial intelligence)が仕事を奪う・・・この議論が盛んに行われていますが、
仕事が奪われるだけじゃ生ぬるい。
AIが人間にとって代わる可能性は高いです。人間が想像できることはいつも実現されてきました。ターミネーターの世界も近いかもしれません。でもAIの時代はすぐそばまで来ています。そんなAIとどのように付き合っていけばよいのか。どのようにAI時代に対応していけばよいのか。AIに任せる仕事と人間ができる仕事について考えていきましょう。
AI vs Human
少しSFの話に逸れます。
人間は他の動物に比べどこが優れていると思いますか?
人間は、幸福感を求め始めた結果、地球に社会を形成し自身が快適に過ごせる環境を造りました。それは思考錯誤と創意工夫があったからです。その創意工夫は人間が一生懸命に思考錯誤したから達成できたことです。この思考錯誤が他の動物よりも優れていたからです。従って思考は人間だけのものです。
それでは、人間がさらに進化したときのことを考えたことはありますでしょうか?数百年後の人類の姿です。SF映画などに出てくる宇宙人の姿を思い浮かべてもらったらわかりますが、頭だけが大きくなって身体が細くなっていきます。つまり脳=思考だけになると考えられているということです。もしかしたら、心臓などの身体は不要になり、脳も不要になり思考だけになるかもしれません。いわゆる電気信号ですね。
そうなった時、人間の思考とAIの思考が衝突するのです。そうなると人間の処理能力はAIには適いません。人間はAIに支配され後手に回ってしまう恐れがあります。私たち人間は自分が地球に生存する生命体の頂点にいると思っていますが、それは人間の主観で物事を考えているからで、それが奪われていく可能性もあります。AIにとったら人間は猿みたいな存在になるかもしれません。
ただ、AIに負けたくなかったら電気をAIが自家発電できないようさせるのが一番です。AIの命は電気です。これが支配されると何でも自分で動かせることができてしまい人間が止められなくなります。
・・・さて、そんなSFファンタジーの話はこれくらいにして仕事の話に戻しましょう。
AIの得意分野
単純な作業はAI任せになります。データの収集、入力作業、分析作業・・・基本的には「作業」です。繰り返し行われることはAIの得意分野です。また、ルール決めされていることも得意です。全てのパターンが網羅できたら人間が手を下す必要がありません。
弁護士の仕事
法律もそうです。憲法・法律に基づいて裁判官が判決を下しますが、その時の情勢や過去の判例から判決を導きます。もちろんその判決に異論や反論、批判などもあり全ての人間が納得いく判決というものは無いのかもしれません。裁判官が悪い、法律が悪い、憲法が悪い・・・なんとでも言うことができます。そこでAIが最終判断を下すようにルールを徹底したら責任の所在が機械になるのでしぶしぶでも皆が納得するようになるかもしれません。(機械が故障している!などの批判はあるかもしれませんが。)したがって人間に代わって法廷にAIが導入されるのは近いかもしれません。もっとも、現実には憲法=根底から覆していかないといけないため大きな労力ではありますが・・・。
弁護士の仕事の多くは事務手続きです。一定のルールに基づいて証拠集めや手続きをしていくのですが、その事務処理はAIに任せ、集めた証拠もAIに読み込ませたらすべて処理してくれるかもしれません。そういう意味では弁護士という仕事は無くなっていくかもしれません。
税理士の仕事
税理士の仕事は典型的です。難しい資格ではありますが、一定のルールに基づいて計算するのでAIが参入しやすい分野であります。難しい計算や評価などありますが、コンピューターに任せてしまえば一発です。確定申告もネットでできてしまう時代にきていますので弁護士よりも早く導入されていくのではないでしょうか。
ホワイトカラー
経理や事務、法務など様々な職種があげられますが、大まかに分類するとホワイトカラー全般が当てはまります。営業部門も不要になります。今はネット注文が主流ですからね。50歳以上の方はまだネット注文などに懐疑的な方もいらっしゃいますが、今の若者はネット注文が主流です。その世代が中心になってくると自然とネット注文が主流になってきます。したがって営業部門は不要になってきます。私個人も、営業部は不要と考えています。
人間がAIの仕事を奪う
AIは人間が使い自分自身を豊かにするツールでなくてはなりません。AIに仕事を奪われると考え不安になる必要は全くありません。私たちがAIをコントロールするのです。そのために必要なスキルは何があるのでしょうか。
AI専門家
当たり前ですが、AIをつくったり動かしたりするスキルは一番有効です。AI自体を構築できたら尚よしです。ただ、AIというと具体的にどのようなスキルを身に着けたらよいのかといいますと、それはプログラミングです。AIといえども機械ですから「自動でデータを取得していく」というプログラムを始めに組み込む必要があります。また、誤作動などしていれば原因を探り修正する必要もあります。
とりあえず何かの専門家
プログラムが苦手だ・・・という方は、何かの専門家を目指すのが良いです。得たスキルをプログラミングが得意な人に構築してもらったらよいのです。例として経理システムを構築しようと考えた場合、
プログラマー=〇プログラミング、×簿記の知識
経理マン =〇簿記の知識、×プログラミング
となります。つまり、プログラマーは簿記の知識がなく、経理マンはプログラミングが苦手です。これをお互いが補ったらよいのです。
必要なときに必要な知識や手段を求めたらよいシェアリングエコノミーの考えです。しかし、どちらの場合でも専門的スキルは必要です。したがって、何かの専門家になることが一番必要なことになります。
AIに奪われる仕事は無い!?
例に挙げた上記2つの職種も資格取得にはかなり難しく高年収やステータスを求める方には人気です。しかし近年は資格取得が難しいわりに業務はAIに奪われるといわれており人気が下がってきております。しかも定年が無く高齢の方も現役でいらっしゃるので中々お鉢が回ってこない業界でもあります。
しかしながら、そこを逆手にとって考えてみてください。AIを受け入れることができる世代=若い世代が主導する時代はもっと後になります。将来どちらにせよAIを理解し専門知識も有する人間というのが必要になってきます。ルールを理解しそれを機械へ読み込ませなければならないので、そのスキルを必要とされる時代になったとき競合する人数も少なくなりますので、今からでも勉強して資格を目指す意義は十分にあると考えます。
弁護士も同様です。AIに読み込ませる場合、AIの判断がエラーであるかどうかの判断は専門家がする必要があります。専門的スキルはこれからの時代に一番の強みとなってきます。
パイロットの例
例えば、現在、飛行機はほぼオートメーション化されております。しかし飛行機のパイロットという職種は無くなりませんでした。それはその機械を理解し管理する人間が必ず必要だからです。電車も同様です。緊急時や不測の事態などに備える必要があるのです。そのような専門家たちは、その分野について勉強し、機械がどのような動きをしているのかを理解しています。私たちが目指すところはそこになるでしょう。
単純作業の例
現在、データ入力などの単純作業をしている方も心配ありません。データ入力はAIがするようにはなりますが、入力すべきデータはどれか、どれをどこに入力するのか。という内容は貴方しか知りません。単純作業かもしれませんが、その作業は貴方しか知らないのであればそれは立派な専門家です。その業務をAIに落とし込むことができるのは貴方だけです。したがって、自分の作業が単純で面白くないな、と思っていても、どういう理由で仕組みでその作業をしているのか意識をしてみると、貴方だけのスキルになるかもしれません。
AIの仕事を奪っていこう
「今、自分がしている仕事はAIに変わるだろうから自分はどうなっていくのだろうか。」と心配になっている方。心配ありません。自分が考える方向に進みその分野で専門家になれば、単純作業でも立派に戦えます。AIはこちらがコントロールしてあげましょう。
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