雑用ばかりで評価されない仕事に嫌気がさしたときの対処法【実体験あり】

「ちゃんとやってもゼロ評価、サボるとマイナス」
雑用って、本当に割に合わない仕事ですよね。

「キッパリ断るべきか、我慢して続けるべきか」
「こんなことやり続けて、自分のキャリアは大丈夫なのか…」
そう悩んでいる方に向けて書きます。

10年働いてわかりました。結論・・・、

雑用は、武器になります。

でも、続けるのはしんどいですよね。雑用ができる人って器用なんだけど評価をアピールしたり声をあげることが苦手なんだと思います。

私も同じでした。でも、なんとか工夫して、今では自分の裁量で仕事ができ、反対意見を言ってくる人がほぼいなくなりました。積み重ねだなぁと思います。その工夫とは、働きながらプログラミングを身につけたことです。独学なのが自慢です。

そして、なぜ雑用が武器になるのかといいますと、

雑用できる人はだいたい色んなことに気がまわります。なので、物理的にしんどいです。でも逆に、手が4本あると無双できます。その手段がプログラミングです。

普通の人は、そもそも気が付かないので手が4本あっても役に立つ行動をできません。

私は総務部を経験し10年以上働いてきました。
ゴミ捨て、シュレッダー、書類整理、備品管理…ありとあらゆる雑用をやってきた側の人間です。「なんでそんなことをしないといけないのか?」その経験が、プログラミングを学習するだけで思いがけないかたちで自分を助けてくれました。

その経緯を実体験をもとに、正直にお伝えします。

雑用が「ゼロ評価」に感じる理由【4つ】

まず、なぜ雑用が報われない感じがするのかを整理します。

  1. 必ず発生する業務なので「あって当たり前」と思われる
  2. 誰でもできるから差別化にならない
  3. 自分がしたい仕事ではない
  4. 上手く避けている人が評価されているように見える

① 必ず発生する業務なので「あって当たり前」と思われる

ゴミ捨て、掃除、書類整理、シュレッダー、データ入力…。
これらは毎日発生します。

誰かがやらないと会社が回らない業務なのに、「やって当たり前」と思われます。
ちゃんとやってもゼロ評価、サボるとマイナスという構造は確かにあります。

② 誰でもできるから差別化にならない

100人が100人ともできる仕事は、評価の対象になりにくいです。
特に年功序列が根強い会社では、若手に押しつけられる傾向があります。

「先輩はハイレベルな仕事、若手は雑用」という構造が固まっていると、雑用をどれだけ丁寧にやっても評価には反映されません。

③ 自分がしたい仕事ではない

こういう状況、よく見ます。

「1年目は我慢してたけど、3年目も5年目も変わらない…」
「ゲームを作りたくてプログラマーになったのに、先輩のバグ修正ばかりしている」
「看護師になったのに、事務作業ばかり押しつけられる」

やりたくない仕事を続けながら評価もされない状態は、モチベーションが削られるのは当然です。

④ 上手く避けている人が評価されているように見える

雑用をしないのに上司のウケが良い人、いますよね。

こっちは嫌なことも一生懸命やっているのに、と思ったことが私も何度もあります。
「アイツ、裏ではさぼってばかりなのに」と言いたくなる気持ち、よく分かります。

ただ、その人が「長期的に評価されているかどうか」は別の話です。
後ほど説明します。

雑用を率先してやる人が少ない理由【そこに価値がある】

周りをよく見てみてください。
本当に、率先して雑用をやる人は少ないです。

私のまわりにも同期や後輩がいましたが、郵便物があったら配る、先輩がゴミを運んでいたら「持ちます」と声をかける、そういうことができる人がほぼいませんでした。
「あれ、意外と誰も気づかないんだな」と思うことが何度もありました。

つまり、雑用を気づいてやれること自体がすでに希少な能力です。

「雑用を頼まれる人」は実は有利

人は無意識に「話しかけやすい人」に用を頼みます。
雑用を任されるということは、あなたが「頼みやすい人」として認識されているということです。

逆に、雑用を任されない人は、無意識に遠ざけられている可能性があります。
話しかけやすい・面倒見が良いと思われている人は、経営者や管理職向きです。

雑用が「信用・人脈・評価」につながった実体験

私が実際に経験した話をします。

体験談①:雑用から「社長プロジェクト」に選ばれるまで

総務部に配属されてから数年、私はとにかく周りの仕事に目を向けるようにしていました。自分の担当業務以外のことでも、気づいたら動く。「それ、私がやります」と言い続けていました。

その後、独学でプログラミングを始めて社内の業務改善ツールを社長へ提案し実現。すると今度は、「業務IT化のプロジェクトメンバー」に選ばれました。
社長直轄のプロジェクトです。

なぜ選ばれたか、後から考えると分かりました。
「この人は頼んだら自分で考えてしっかりとやってくれる。」という信用が、雑用を通じて積み重なっていたからです。

スキルだけで選ばれたのではありませんでした。

体験談②:生産管理に異動して「雑用マインド」が武器になった

総務から生産管理に異動したとき、部署の仕事を最初から全部覚え直す必要がありました。でも、総務での雑用を通じて「会社の全体像を把握する習慣」がついていたので、適応が早かったです。

生産管理で「なぜこの処理が必要なのか」を理解するとき、経理や総務の知識が直結しました。特に経理ですね。会社運営は結局、決算帳簿に集約するので。

20年のベテランより覚えるのが早い、と上司に言われたことがあります。
雑用で鍛えた「周りを見る視野」が、異動先でそのまま使えたんです。

体験談③:採用担当として「雑用できる人」の出世を見てきた

採用担当として数百人の学生を見てきた中で、入社後に活躍している人には共通点があります。

「小さなことを丁寧にできる人」です。

面接のときに「自分から気づいて動ける」エピソードを話せる人は、入社後も同じことをします。逆に「自分の仕事だけやっていた」「あまり人に興味がない」という人は、なかなか信用を積み上げられない傾向があります。

雑用で身につくこと【長期的に見るとこれが大きい】

意識して続けると、雑用には3つのメリットがあります。

  • 仕事の全体像が自然に見えてくる
  • 周りの人の状況を把握する目が養われる
  • 「頼まれる人間」としての信用が積み重なる

仕事の全体像が見えてくる

他の人のゴミをシュレッダーするとき、どんな書類を扱っているかが分かります。
書類の量が増えた→忙しくなっている。
見知らぬ業者との見積書→新規取引を進めている。
部門をまたいだメモ→プロジェクトが動き始めている。

こういった情報が自然と入ってくるのは、雑用をしている人だけの特権です。

将来の管理職に必要な力がつく

管理職に求められる能力は「部下の仕事を把握して、チームを動かすこと」です。
自分の仕事だけをこなしてきた人には、これが急にはできません。

雑用を通じて「周りが何をしているか」を常に把握する習慣がついている人は、管理職になったときに圧倒的に動きやすいです。
今の雑用は、将来の管理職研修だと思えば、見え方が変わります。

それでも雑用が評価されない職場は、環境の問題

「雑用が無駄じゃ無いのは分かった。でも、いくら頑張っても見てもらえない」
「プログラミングを学習する元気もない」
という方もいると思います。やってるアピールも気が引けると思います。

このように、環境によっては雑用を続けても報われないケースがあります。

  • 「自分を見てくれる人が誰もいない」
  • 「社員をコマとしか思っていない」
  • 「雑用は下の人間がやるもの」という文化が固定している

こういった職場では、どれだけ雑用で信用を積んでも、評価の仕組みそのものが機能していません。
その場合は、環境を変えることが正解です。

余談ですが、弁護士の友人いわく、

「働いているしんどさは、みんな変わらないけど、
単価が違うのは環境やとおもうなぁ。」

とのことです。

自分から進んで雑用をできるマインドを持っている人は、転職市場でも評価されます。「気づいて動ける人」は、どの職場でも求められるからです。今の雑用への姿勢は、次の職場でも必ず武器になります。

「今の職場が合っていないかもしれない」と感じたら、一度転職エージェントに話を聞いてもらうのが一番早いです。プロですからね。

転職しなくても、自分の市場価値を客観的に知るだけでも、動き方が変わります。おすすめの転職エージェントを紹介しているので、よろしければのぞいてみてください。

総務・人事経験者に本当に使ってほしい転職エージェント5選【採用担当者が解説】

まとめ

雑用がゼロ評価に感じるのは、構造上仕方がない部分があります。
ただ、雑用を続けることで積み重なるものは確かにあります。

  • 率先して雑用できる人は少ない。そこに価値がある
  • 「頼まれる人」は信用が積み重なっている
  • 雑用を通じて仕事の全体像が見えてくる
  • 将来の管理職に必要な「周りを見る力」が養われる