新卒3年目で転職はアリ?「3年は続けろ」の真意と辞めていい人の条件

入社してすぐだけど、仕事がツライし転職しようかな…。でも「3年は働け」っていうけど実際どうなんだろう?

このように悩む新卒3年目は多いです。

結論から言うと、ひどい職場でなければ3年は続けたほうが良いです。

私は今、総務担当として入社6年目ですが、1〜2年目は「この仕事向いてないかも」と思う場面が何度もありました。頼んだ資料の締切を勘違いして怒られたこともありますし、”仕事できないレッテル”を貼られて悔しい思いもしています。でも3年目あたりから楽になって、そこからだんだん余裕になってきました。

本記事では、新卒3年目で転職を迷っている方へ、続けるべきケースと今すぐ転職していいケースの見分け方をアドバイスします。

新卒3年目で転職していい人の条件【チェックリスト】

まず知っておいてほしいのは、「辞めたい」と感じること自体は甘えでも何でもないということです。厚生労働省の調査でも、大卒新入社員の3年以内離職率は例年3割前後で推移しており、新卒3年目で「続けるべきか辞めるべきか」に悩むこと自体は珍しいことではありません。問題は、その理由が「会社側の条件の悪さ」なのか「自分の中の将来の不安」なのかです。前者なら転職していいですが、後者だけならまだ続けたほうが良いです。以下のどちらに当てはまるか確認してみてください。

  • 残業が月45時間を超える月が続いている、または休日出勤が慢性化している
  • 有給休暇をほとんど取得できていない(取得率が低い)
  • 職場に尊敬できる人や仕事ができる人がいない
  • 部署にウマが合う人が誰もいない

この4つのどれかに当てはまるなら「条件の悪さ」が原因なので、転職で好転させたほうが良いです。逆に、以下のような悩みだけなら「将来の不安」なので、もう少しだけ続けることをおすすめします。

  • キャリアアップが見込めない気がする
  • 今の仕事が楽しくないだけ
  • 会社の将来性がなんとなく不安

「将来の不安」は転職しても払拭できるとは限りません。それぞれ、なぜそう言えるのか順番に説明します。

新卒3年目で「3年は続けろ」と言われる理由

なぜ3年なのかというと、だいたい3年あれば仕事に慣れるからです。会社も同じで、3年経ったら慣れてくるのでそれまでは続けたほうが良いです。

3年目で感じる変化

今まで1つ1つ確認しながら進めていたものを、確認せず進められるようになるので仕事がスムーズに回って楽になります。

実際に私は、1〜2年目は先ほど書いた通り怒られてばかりでしたが、転職を意識して簿記や社労士の勉強を始めたところ、知識が身についたことを実感するようになりました。総務担当として、一般社員で労務の知識がある人は少ないので、社労士の勉強を進めたことで頼られたり周りの評価も変わってきました。その結果、今は快適に仕事できています。

こんな感じで、1年程度だったら感じない変化を、3年経ったら感じるようになります。これは続けた人しかわからない感覚です。

新卒3年目で転職せず続けるメリット

さらに、3年続けるメリットは以下の理由が大きいと考えています。

  • 企業を見極めるため
  • スキルを身に付けるため
  • 根気があることを示す

順番に説明します。

企業を見極めるため

会社の仕組みへの理解を深めないまま転職しても、二の舞になります。会社はいろんな企業と付き合いがあるので、業務の中でどんな企業が働きやすいのか学ぶこともできます。

スキルを身に付けるため

何十年と経験を積み重ねた人から、1年や2年でスキルを吸収することはできません。1〜2年で辞めてしまうのは、スキルも身に付かず、逆に人生を無駄にしている感ありますよね。転職活動する時間を、業務の勉強にあてるほうが有意義です。

根気があることを示す

これは特に賛否両論ありますが、私は、根気が無いと判断することが多いです。例えば以下の2人を比べてみると印象が違うのがわかります。

新卒入社後6か月で転職、その後3年働いて転職、今の企業では3年目。(30歳、男)
新卒入社勤続7年。(30歳、男)

入社して1年目に大きな仕事を任されることはほとんどありません。したがって、「3年働いて得たスキル」と「7年働いて得たスキル」には大きな差がありますよね。

仮に、スキルが同じだとしても採用担当からしたらどちらを採用するでしょうか?確実に後者です。前者の方が「経験豊富だ」っていう人もいますが、企業からすると長く働いてくれる方が良いのです。いかに優秀でも数年で辞められると大きな損失ですし、大きなプロジェクトを任せることができません。

だから、長く続けている実績は今後大きな武器となってきます。新卒3年目という時期は、まだ第二新卒に近い枠で見てもらえる最後のタイミングでもあるので、「今すぐ辞めるべきか」は焦らず見極めたほうが良いです。

「条件の悪さ」で転職を考えたくなる時の対処法

先ほどのチェックリストで「条件の悪さ」に当てはまった方向けに補足します。残業や有給の状況は、自分では「こんなものか」と麻痺しがちですが、月45時間超の残業や有給消化ができない状態は改善を待つより転職したほうが早いケースが多いです。人間関係についても同様で、尊敬できる人・気の合う人が部署に誰もいない状態は、環境を変えないと解決しないことがほとんどです。「配属先で人が合わない」という悩みは、新卒3年目に限らずよくあるパターンです。総務に配属されて不安なあなたへ|向いている人の特徴と最初の1年でやるべきこと【5年総務が解説】でも配属初期のミスマッチについて触れているので、心当たりがあれば参考にしてください。

「将来の不安」だけなら転職より先にやるべきこと

キャリアアップの見えなさ・会社の将来性・楽しくなさは、いずれもスキルを身に付ける前に転職してしまうと同じ悩みを繰り返すだけになりがちです。この判断軸に迷ったら、転職した方がいい人の特徴【元採用担当が解説します】もあわせてチェックしてみてください。

私自身、「会社に育ててほしい」と他力本願だった時期は将来への不安が強かったですが、具体的には以下の様な状態になった時が、次の判断のタイミングだと感じています。

  • 売り上げに貢献できるようになった
  • 自分だけで業務を回せる
  • 周りに頼られる

私の経験から、簿記とFPの資格取得もおすすめです。目標が特に無いという方はぜひ取得してみてください。独学の方法も記事にしていますのでぜひ。

簿記2級に独学で合格した方法

FP3級に独学で合格した方法

まとめ|新卒3年目の転職で迷ったら

新卒3年目は、「石の上にも三年」を鵜呑みにするタイミングでも、勢いだけで辞めるタイミングでもありません。「新卒3年目の転職は早いのでは」と不安になる必要もありません。早いかどうかは在籍年数そのものではなく、自分の「辞めたい理由」が条件の悪さなのか将来の不安なのかで決まります。まず切り分けてみてください。

  • 条件の悪さ(残業・有給・人間関係)→転職で好転する
  • 将来の不安(キャリアアップ・会社の将来性・楽しくない)→スキルアップしてから判断

私自身、1〜2年目は怒られてばかりで辛かったですが、総務担当として3年目以降にスキルと評価がついてきた実感があります。今すぐ結論を出さず、まずは冒頭のチェックリストで自己診断してみるのがおすすめです。

新卒で総務のような部署に配属されて悩んでいる方は、総務は無能の集まり?出世コースか窓際か|10年勤務者が本音解説も体験談として参考になるはずです。実際に転職を決めた場合は、総務・人事経験者に使ってほしい転職エージェント5選【採用担当者が解説します】もあわせてご覧ください。