ファイル名を一括変更する方法5選|用途・件数・スキル別に最適手順を解説【失敗時の戻し方付き】

## 導入文

スキャンした書類が「scan001.pdf」「scan002.pdf」…と100件並んでいる。これを1件ずつ手動でリネームしていたら1時間以上かかります。私も書類デジタル化を進めた際に、同じ状況に直面しました。

この記事では、**ファイル名を一括変更する方法を5つ、用途・件数・スキルレベル別に解説**します。さらに「間違えてリネームした場合の元に戻す方法」も解説するので、安心して試せます。

## 結論:どの方法を選ぶか

まずこの表で自分に合う手法を選んでください。

| 方法 | 難易度 | 対応件数 | コード不要 | 向いている用途 |
|—|—|—|—|—|
| ①Windowsエクスプローラー | ★☆☆ | 〜50件 | ✅ | 連番リネームのみ |
| ②PowerShell | ★★☆ | 〜500件 | ✕ | 部分置換・日付追加 |
| ③Excel+コマンドプロンプト | ★★☆ | 〜1000件 | △ | 完全カスタム命名 |
| ④Flexible Renamer | ★☆☆ | 〜1000件 | ✅ | GUI操作・複雑なルール |
| ⑤Python | ★★★ | 無制限 | ✕ | 定期・自動化処理 |

## 【方法①】Windowsエクスプローラーで連番リネーム

**難易度:★☆☆ / 所要時間:1分 / 追加ツール不要**

最もシンプルな方法。ただし「連番」しかつけられません。`ファイル名(1).pdf, ファイル名(2).pdf` という形式になります。

### 手順

1. エクスプローラーで対象ファイルをすべて選択(Ctrl+A)
2. F2キーを押す(または右クリック → 名前の変更)
3. 付けたいベース名を入力して Enter

→ `請求書(1).pdf, 請求書(2).pdf, 請求書(3).pdf …` と自動連番される

### ファイルの並び順に注意

連番は「エクスプローラー上の並び順」で付きます。リネーム前に日付順・名前順など意図した順に並べ替えてから実行してください。

### 向いているシーン

– スキャンした書類に仮の連番をつけたい
– 写真ファイルを「会議写真(1).jpg」形式にまとめたい

## 【方法②】PowerShellで柔軟な一括リネーム

**難易度:★★☆ / 所要時間:5〜10分 / 追加ツール不要(Windows標準)**

コマンドでファイル名の一部を置換したり、日付・テキストを追加したりできます。エクスプローラーより柔軟ですが、コマンドの入力が必要です。

### 基本:特定の文字列を一括置換

“`powershell
# 例:「scan」を「請求書_2026」に一括置換
Get-ChildItem “C:\Users\user\Documents\スキャン” -Filter “*.pdf” |
Rename-Item -NewName { $_.Name -replace “scan”, “請求書_2026” }
“`

### 応用:先頭に今日の日付を追加

“`powershell
$date = Get-Date -Format “yyyyMMdd”
Get-ChildItem “C:\対象フォルダ” -Filter “*.pdf” |
Rename-Item -NewName { $date + “_” + $_.Name }
“`

### 実行方法

1. Windowsキー → 「PowerShell」と検索 → 右クリック → 「管理者として実行」
2. コードをコピーして貼り付け → Enter
3. 実行結果を確認

### 向いているシーン

– ファイル名の一部を別のテキストに置換したい
– 全ファイルの先頭に日付・プレフィックスを追加したい

## 【方法③】Excel+コマンドプロンプトで完全カスタムリネーム

**難易度:★★☆ / 所要時間:15〜30分 / 追加ツール不要**

Excelでリネーム後の名前リストを作り、RENコマンドを自動生成してバッチ実行する方法です。「スキャン後のPDFを正式なファイル名にする」という業務でよく使います。**完全に自由な命名ができる点が最大の強み**です。

### STEP1:現在のファイル名をExcelに取得する

コマンドプロンプトを開いて以下を実行:

“`cmd
cd C:\対象フォルダのパス
dir /b > filelist.txt
“`

→ `filelist.txt` に全ファイル名が書き出される

これをExcelに貼り付けます(A列)。

### STEP2:Excelで変更後のファイル名を作成する

| A列(変更前) | B列(変更後) |
|—|—|
| scan001.pdf | 20260301_契約書_株式会社〇〇_v1.pdf |
| scan002.pdf | 20260305_請求書_△△商事_v1.pdf |
| scan003.pdf | 20260310_議事録_取締役会_v1.pdf |

B列に変更後のファイル名を手入力またはCONCAT関数で生成します。

### STEP3:RENコマンドを自動生成する

C列に以下の数式を入力:

“`excel
=”ren “”” & A2 & “”” “”” & B2 & “”””
“`

→ `ren “scan001.pdf” “20260301_契約書_株式会社〇〇_v1.pdf”` というコマンドが生成される

### STEP4:バッチファイルとして実行する

1. C列の全コマンドをコピー
2. メモ帳に貼り付け
3. 先頭行に `cd /d C:\対象フォルダのパス` を追加
4. `.bat` ファイルとして保存(例:`rename.bat`)
5. 対象フォルダ内にファイルを保存して右クリック → 「管理者として実行」

### 向いているシーン

– スキャン後のファイルを正式名称に変換したい
– 名前の命名規則が複雑で自由に決めたい
– 100〜1000件程度のリネームを一気にやりたい

## 【方法④】Flexible Renamer(フリーソフト・GUI操作)

**難易度:★☆☆ / 所要時間:インストール込み10分 / GUIで操作可能**

「コードは書きたくない、でも複雑なリネームもしたい」という場合に最適なフリーソフトです。プレビューで変更後のファイル名を確認してから実行できるため、ミスが最も少ない方法です。

### 主な機能

– 正規表現を使った高度な置換
– 連番の付与(開始番号・桁数・ステップ指定)
– 日付・タイムスタンプの追加
– 大文字・小文字の統一
– 拡張子の一括変更

### 手順

1. 「Flexible Renamer」で検索 → 公式サイトからダウンロード(無料)
2. 対象ファイルをアプリにドラッグ&ドロップ
3. 変換ルールを設定 → プレビューで確認
4. 問題なければ「実行」

### 向いているシーン

– 正規表現を使った複雑なリネームをGUIでやりたい
– プレビュー確認してから実行したい(安全重視)
– 連番の書式を細かく指定したい(001〜 / 01〜 等)

## 【方法⑤】Pythonで自動化(大量・定期処理向け)

**難易度:★★★ / 所要時間:初回30分〜 / 定期実行後は0分**

毎月同じリネーム処理が必要な場合はPythonでの自動化が最も効率的です。一度コードを作れば、次回からはダブルクリックだけで完了します。

### 基本:ファイル名の一部を置換

“`python
import os

folder = r”C:\対象フォルダ”

for filename in os.listdir(folder):
if “scan” in filename:
new_name = filename.replace(“scan”, “書類”)
os.rename(
os.path.join(folder, filename),
os.path.join(folder, new_name)
)
print(f”{filename} → {new_name}”)
“`

### 応用:先頭に今日の日付を追加

“`python
import os
from datetime import date

folder = r”C:\対象フォルダ”
today = date.today().strftime(“%Y%m%d”)

for filename in os.listdir(folder):
if filename.endswith(“.pdf”): # PDF限定
new_name = f”{today}_{filename}”
os.rename(
os.path.join(folder, filename),
os.path.join(folder, new_name)
)
print(f”{filename} → {new_name}”)
“`

### 向いているシーン

– 毎月・毎週同じリネーム処理を繰り返している
– 数千件以上のファイルを処理したい
– 複数条件(ファイル名+更新日+種別)を組み合わせてリネームしたい

## 失敗したときに元に戻す方法(重要)

リネームは「間違えやすい」作業です。必ず実行前にバックアップを取ってください。

### 方法1:Ctrl+Z(直後なら戻せる)

エクスプローラーでのリネーム直後であれば `Ctrl+Z` で1つ前の状態に戻せます。ただし複数ファイルを一括リネームした場合、すべて戻せないケースもあります。

### 方法2:バックアップから復元

**最も確実な方法は「実行前にフォルダをコピーしておくこと」**です。処理前に `_backup` フォルダを作ってコピーしておけば、何があっても元に戻せます。

“`
作業前にやること:
対象フォルダ → コピー → 「対象フォルダ_backup_20260325」として保存
“`

### 方法3:PowerShellのWhatIfパラメーターでドライラン

PowerShellには実際には実行せずに「何が起きるか確認する」`-WhatIf` オプションがあります。

“`powershell
Get-ChildItem “C:\対象フォルダ” -Filter “*.pdf” |
Rename-Item -NewName { $_.Name -replace “scan”, “書類” } -WhatIf
“`

→ 実際にはリネームされず、変更内容がコンソールに表示されるだけ。確認後に `-WhatIf` を外して本実行。

### 方法4:Excel+cmdのバッチファイルは逆コマンドで戻せる

Excel+cmdで作ったバッチファイルは、A列とB列を入れ替えたバッチファイルを作れば逆操作で元に戻せます。

## 業務シーン別おすすめ手順

| シーン | おすすめ方法 | 理由 |
|—|—|—|
| スキャン後のscan〇〇.pdfを正式名称に | Excel+cmd | 命名が自由・件数が多い |
| 写真・ファイルに日付を一括追加 | PowerShell | コード1行で対応 |
| 「2024」→「2025」に全部置換 | PowerShell / Flexible Renamer | 置換に特化 |
| 50件以内・連番だけでOK | エクスプローラー | 最速 |
| 毎月同じ処理を繰り返す | Python | 自動化が最適 |
| コードを書きたくない・複雑な命名 | Flexible Renamer | GUIでプレビュー確認 |

## よくある失敗と対処法

### 失敗1:並び順を確認せずにエクスプローラーでリネームして順番がバラバラになった

→ リネーム前に必ずエクスプローラーの並び順を意図通りに設定してから実行。

### 失敗2:PowerShellコードのパスを間違えて別フォルダのファイルをリネームした

→ コード実行前に `cd C:\対象フォルダ` でフォルダを確認。バックアップ必須。

### 失敗3:Excelのバッチファイルに余分なスペースが入り、コマンドがエラーになった

→ Excelのセルに余分なスペースが入っているケースが多い。`TRIM` 関数で除去してからコマンド生成する。

### 失敗4:拡張子まで変更してしまいファイルが開けなくなった

→ 拡張子を変更するときは必ず `.pdf` → `.pdf` と同じ拡張子を維持する。PowerShellでは `$_.Extension` を使って拡張子を固定できる。

## よくある質問(FAQ)

**Q:Macでファイル名を一括変更する方法はありますか?**
A:MacのFinderではファイルを複数選択→右クリック→「〇個の項目の名前を変更」で一括リネームできます。「テキストを追加」「テキストを置き換える」「フォーマット(連番)」の3パターンが使えます。詳細設定をしたい場合はAutomatorまたはTerminalのrenameコマンドを使ってください。

**Q:フォルダ内のサブフォルダのファイルも一括リネームできますか?**
A:エクスプローラー・Flexible Renamerは基本的に1フォルダのみです。サブフォルダまで再帰的に処理したい場合はPowerShellの `-Recurse` オプションまたはPythonの `os.walk()` を使ってください。

**Q:ファイル名に使えない文字はありますか?**
A:Windowsでは `\ / : * ? ” < > |` が使用禁止です。スペースは使えますが、コマンド処理時に `”` で囲む必要があって面倒なので、`_`(アンダースコア)で代替することをおすすめします。

**Q:リネーム後に元に戻す方法はありますか?**
A:この記事の「失敗したときに元に戻す方法」セクションを参照してください。最も確実なのは実行前にフォルダをコピーしてバックアップを取ることです。

## まとめ

– 50件以内・連番だけ → エクスプローラーのF2リネームが最速
– 部分置換・日付追加 → PowerShellで1〜2行のコード
– 完全カスタム命名・100件以上 → Excel+コマンドプロンプト
– コードなしで複雑なルール → Flexible Renamer(フリーソフト)
– 毎月繰り返す処理 → Pythonで自動化
– 実行前のバックアップと `-WhatIf` でのドライランが失敗を防ぐ最善策

## CV導線

スキャン後のファイルをリネームする場合は、先にファイル命名規則を決めておくと作業がスムーズになります。

→ [紙書類のデジタル化手順:ファイル命名規則の作り方(リンク)]

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