さて、就活活動を終えて無事に企業へ入社した皆さん・・・、
社会へようこそ。
皆さんは、社会人生活にどのような目標を持っていますでしょうか?
などなど。
皆さんは明確な目標はありますか?
様々な想いを抱いて社会に出ていることと思います。
ちなみに私は、「なんとなくゴール」に思っていました。いわゆるバーンアウトですね。
「定年まで40年・・・いや、50年かぁ。何をしよう。」ってずっと思っていました。
このように、社会に出て目標を失ってしまう方や、意欲が無くなってしまう方は意外と多いのではないでしょうか?
今回はそんな悩みを持った方へ向けて、社会人の目標設定の方法をお伝えします。
長いですが一緒に考えていきましょう。
なぜ、目標や意欲を失ってしまうのか
自分が意欲を失っている理由を考えたことはありますでしょうか。
敷かれたレールの終着点
『社会人には、敷かれたレールがない』。これが一番の理由です。今の日本では以下のような流れで生きていきます。
生まれてから社会にでるまでは、恐らくほとんどの方が、親の言うことや周りの流れに合わせて来たのではないでしょうか。
就活が良い例です。
みんな、同じ時期に同じ服を着て同じ経験をしていき、そして社会人になっていきます。
しかし、社会に出ると、仲が良かった友達とは離れ離れになり、人とは違う道を歩まなければなりません。新しくできた、同僚や先輩は価値観が大きく違うこともあり自分を否定する人まで出てきます。
今までは仲の良い友達といればよかったのですが、嫌いな人とも接する機会が増えます。しかもそれが年上だったり役職が上だったり・・・いわゆる権力に屈して自分を殺すときがあるかもしれない。自分のすることを否定されることがあるかもしれません。
ここで、本当の意味で自分を見つめ直すことになるのではないでしょうか。
就活をしているときにも自己分析をしますが、働いてみないと、本当のことは分からないのが現実です。
そうやって紆余曲折していくたびに時間だけが過ぎ、ここから定年まで40年。途方もない闘いが待ってます。
圧倒的な運動不足
今や、パソコンやスマホは仕事には欠かせないツールとなりました。
学生時代には身体を動かしたり遊びに出かけたり、はたまたオールしたりと活動的でした。
社会へ出るとそんな生活から、業務はデスクワーク中心となり、移動手段は車となり・・・。冬は寒さを感じなくなり、夏は汗をかく前に事務所に入っていきます。
それではビール腹になるのも不思議ではありません。「太ってきたな」「痩せなくなったな」と思うのは老化ではありません。活動量、つまりカロリーが「消費<摂取」となっているのです。
身体は資本です。
退化してしまうと今まで18時間活動できていたものが、17、16、15時間・・・と減ってきてもおかしくはありません。そして身体を動かすのが億劫になると気力も失われてきます。そうこうしているうちに身体は怠け、体力が無くなっていきます。やがて意欲すらも無くなっていきます。
なんとなくでも過ごせてしまう。
毎日あまり考えなくても、衣食住に困らない人は多いのではないでしょうか。
何となくでも働きに出て、高くはないがお金を稼いで、御飯を食べて寝て・・・。この満ち足りている状態では意欲は湧きません。
がんばることが必要だと思わないからです。
その、がんばる気が起こらないことにより、「頑張っていない自分は将来どうなるのだろう」と未来に不安を感じる人は多いと思います。
『老後は2000万円いる』だとか『年金はもらえないから稼げるスキルを身につけよう』と煽るメディアも重なり、今の若者は、何かスキルを身に付けたり、やりがいのある仕事を求める傾向にあります。
未来に役立つ何かを・・・。
でも、現実は日本の高度な義務教育と企業努力のおかげで、スキルが無くても一応働いてお金を稼ぐことができます。
大半の業務は、平仮名とカタカナ、小学生レベルの漢字と四則演算ができれば良いです。
しかも、わからないことは先輩が教えてくれます。年金や貯金、賃金や労働時間などよりも、この、何となくでも仕事ができてしまう状態が一番の問題です。
なんとなく、つまり頭を使わなくても、お金を貰えて家に帰ってのんびり好きなことをして。
ネットさえつながれば時間を過ごせます。
毎日その繰り返しになります。
この安定して刺激の無い状態が続くと、脳も退化し意欲も冷めていきます。
意欲も筋肉と同じで毎日鍛えてあげないと、以前のような、つまり少年時代のような情熱を持つことができなくなります。
意欲も地道に鍛えてあげないといけません。1日頑張ったからといって結果も出ませんし、意欲も元に戻りません。毎日コツコツと続けることが大事となります。
目標も意欲と同じで、目標も日々考え持ち続けないと無くなっていきます。一晩中考えたからといって湧いてくるものではありません。毎日コツコツと考えてやがて大きな目標と育っていくものです。
意欲は自然に湧いてくるものではない
勘違いしやすいのですが、意欲は自然に湧いてくるものではありません。
そこを意識しておかないと「意欲が出ない・・・」という状態に陥ります。
勝手に湧いてくる欲求は三大欲求といわれる「食欲、睡眠欲、性欲」です。これらは自然と湧いてきますが、満たされている日本ではこれらは自然と満たすことができるのです。我々が欲している欲求というのは、それよりも違う欲求のことです。
少年時代にもっていた意欲?それは、外部からの刺激に対する感度が高かったからです。
つまり「受信機の性能」です。その受信機を通して自分の身体へ働きかけ意欲を生成します。その受信機が錆び付いていたら元も子もありません。その受信機をしっかりアップデートしていかなければなりません。
失った目標をとりもどす方法
まずは5分
まずは、5分だけでも以下のことを真剣に考えてみてください。
自ら考え行動する
では、意欲がわかない状態から脱出するにはどうしたらよいのでしょうか。
それは、自分で考えて行動することです。言い換えれば、自分が思ったこと、したいことを実践する。
ということです。会社の何となくの流れに身を任せるのはやめて、自分の意志を貫いてみてください。
人に頼るのはやめましょう。
批判があっても構いません。批判する人は、その人は自分の思ったことを言っているだけではないですか。じゃあ、自分は抑えないといけないのか?そう思いませんか。
その自分がしたいと思うことですが、もちろんですが自分の意志を貫いて人に迷惑を掛けないことは大前提です。ただの喧嘩腰になってもいけません。良識の範囲で、となります。そこで私は以下の点を軸に置いて考え、これらに当てはまれば自分の考えた通りに行動するようにしています。
- 自分のためではなく誰かのためになっているか
- その行動が正しい理由は説明できるか
- それをして効果はどれくらいあるか
「自分の意志」というのは・・・自分のしたいこと(欲求)です。
=自分の目標=意欲。
につながるのです。待っていては意欲は出てきません。ぜひ行動してみてください。
小さい欲を満たす
それでも、自分の欲がわからないという方にオススメなのが、小さい欲を満たすことです。
「あれ食べたい。」「~行きたい。」「ひたすら寝たい。」なんでも構いません。
そのような欲がでてくるということは普段それを実行できていないということです。
「でも仕事があるし・・・。」「お金かかるし・・・。」など否定的な考えが浮かんでくるので諦めているのではないでしょうか。
その、普段諦めることが癖になると、先述した「受信機のアップデート」ができなくなり、欲つまり目標の達成に対する感度が低くなってしまいます。
目標を失う理由の一つとして、社会人になると自分を見つめ直し欲を満たす時間や体力が無くなってしまいます。
また、それを満たしてくれるのは自分しかいなくなります。
今までは親や友人などが知らず知らずのうちに満たしてくれていましたが、これからは自分で対処しないといけません。
小さいことかもしれませんが、日々自分の欲をみつめ対応してあげることで、意欲が変わってきます。
目標を明確化する
自分を見つめ直してある程度、意欲が湧いてくるようになったら、次のステップとして「目標を設定」しなければなりません。その具体的な目標を設定するにはどうしたらよいのでしょうか。
自分のなりたい像を創造する
自分がなりたい人物像をがあればそれを目指すことが一番です。
具体的であれば尚のこと良しです。
無ければ身近にいる尊敬できる人を思い浮かべてください。
数人ピックアップして良い所だけを集めてみても良いかもしれません。
自分の悪い所を考える
目標を考えるのにマイナスなことを考えるの?と思うかも知れませんが、自分が思う自分の悪い所は、裏を返せばこうなりたいと思っていることの裏返しです。
さらに自分の欲に蓋をしている否定的な部分でもあります。
したがって、悪い所を挙げることができたら、それらによって自分の目標が蓋をされているのでそれを取り払うにはどうしたらよいのか考えてみてください。
目標にしてはいけないこと
先輩の経験
逆に、目標にしてはいけないこともあります。それは、先輩の経験や話を鵜呑みにしてしまわないことです。これだけは注意してください。
今の時代、求められるスキルが昔とは随分違います。
管理職や経営者になる方は、実力を認められてその地位に就いているのでもちろん尊敬できます。
しかし、実力を認められたものですから、先輩は自身の経験を元に後輩の指導に当たります。
時代を先駆けて成長している先輩というものは稀です。従って、旧時代の感覚で指導に当たるので話を鵜呑みにしてその通りに行動していたら逆効果です。
もし役に立っていると思っても、それはその狭いコミュニティでしか通用しません。もっと大きなコミュニティで通用するスキルを学ぶようしなければ、このグローバルな時代では生きていけません。
何をしたかというよりどれだけ頑張ったか、どう考えて行動したのかという考え方に重点をおいて吸収しているのが吉です。
そして、私が一番お伝えしたい重要なことは、諸先輩方はサラリーマンのプロであって、それは自分が目指す姿なのか。ということです。
教えてくださっているスキルは全て、プロのサラリーマンになるためのものです。
- お客様が言うことは絶対
- 上司の言うことは黙って頷く
- 空気を読んで行動する
- 正しい言葉遣い、マナー
などなど・・・。本当にそこまで必要でしょうか。
特に間違った方向に進もうと思うのにそれに付いて行くのは苦痛です。
就活生がしっかりマナーなどを勉強してくることを「武装する」と揶揄しますがそこまで装備が必要なのでしょうか。
もちろん、しっかり勉強する姿勢も評価の一つです。
ですが、これを学べばよい、と鵜呑みにした人と自分で考えて行動している人はやはり違います。
行動や考え方が自分の中から生まれてきた人は一味違います。
今一度考えていただきたいと思っています。
あとは行動するのみ
自分のフィルターをつくる
先輩の経験は、参考にはなりますが役には立ちません。
時代は常に変わっているのです。
ですが、過去の経験というものが無くては成長をしません。
例えば、三平方の定理は過去の先人たちが立証してくれたものですが、また一から証明をしていては時間がいくらあってもそれ以上に行くことが難しくなります。
立証してくれているからこそ、それを土台に自分がプラスアルファをすることができるのです。
つまり、先輩の経験を自分流にアレンジするしかありません。
自分流にアレンジするということは自分の経験を通して物事を考える、かみ砕くと先輩方の考えや体験を自分で考えるということです。
自分以外の考え方は参考程度です。
自分の目標を難しいと否定されようが、けなされようが、関係ありません。否
定される理由をちゃんと聞けば解決策はあります。
働き方改革と称して労働時間を減らし休日を増やしていますが、企業は「もう社員の人生まで面倒を見ることができません。」と言っているのです。
各自、自分でなんとかするしかありません。
ひたすら思い続けるのみ
目標を設定できたらひたすらそれを思い続けてください。
20数年生きてきただけでもわかりますが、過去に自分が描いた自分が成りたい人物像に今なっています。
思い続けることが難しいのであれば、一瞬でも構いません。
一瞬でも真剣に考えたことは、将来いつか自分に現れてきます。
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