
「ちゃんとやってもゼロ評価、サボるとマイナス」
雑用って、本当に割に合わない仕事だなぁ・・・。
「キッパリ断るべきか、我慢して続けるべきか」
「こんなことやり続けて、自分のキャリアは大丈夫なのか…」
「もう辞めようか…」と思ったことが、私にも何度もあります。ただ、冷静に見ると、雑用が評価につながらない理由と、つながる理由が、どちらも構造的にあるんです。
総務で5年働いた実体験から正直にお伝えします。
結論|雑用は、武器になります
ちょっと昭和な働き方かもですが、
- 朝早めにきて掃除
- 書類をシュレッダー
- ゴミを持つ
- 休みの人がいたら代わりになる
- 台風の日には早くに出勤する
私はこれらを勝手にやってました。
でもこれって、命令されたことではないので「善意」に近いですよね。でも「成果」として声をあげるのも、おこがましい、と思ってしまいませんか。
こういった雑用を黙って続けるのはしんどいですよね。雑用ができる人って器用なんだけど評価をアピールしたり声をあげることが苦手なんだと思います。
私も同じでした。
でも、なんとか工夫して、今では自分の裁量で仕事ができる。反対意見を言ってくる人がほぼいなくなりました。逆に意見を聞いてきます。
積み重ねだなぁと思います。その工夫は、プログラミング技術を身につけたことです。
なぜ雑用が武器になるのかといいますと、
雑用できる人はだいたい色んなことに気がまわります。なので、物理的にしんどくなるのは普通なのです。でも、気付ける目があるのと無いのとでは天と地ほどの違いがあります。
「気づける目」を持っている人は、部下を持ったりAI使ったりすると、劇的に伸びます。その手段が私はプログラミングだったわけです。普通の人は、そもそも気が付かないのでたとえ手が4本あっても役に立つ行動をできません。
私は総務部・生産管理、社内SEなど異動を経て10年以上働いてきました。
ゴミ捨て、シュレッダー、書類整理、備品管理…ありとあらゆる雑用をやってきた側の人間です。「なんでそんなことをしないといけないのか?」その経験が、プログラミングを学習するだけで思いがけないかたちで自分を助けてくれました。
その経緯を実体験をもとに、正直にお伝えします。
雑用ばかりで「もう辞めたい」と感じる3つの理由
まず、なぜ雑用が報われない感じがするのかを整理します。
- 必ず発生する業務なので「あって当たり前」と思われる
- 誰でもできるから差別化にならない
- 上手く避けている人が評価されているように見える
① 必ず発生する業務なので「あって当たり前」と思われる
ゴミ捨て、掃除、書類整理、シュレッダー、データ入力…。
これらは毎日発生します。
誰かがやらないと会社が回らない業務なのに、「やって当たり前」と思われます。
ちゃんとやってもゼロ評価、サボるとマイナスという構造は確かにあります。
② 誰でもできるから差別化にならない
100人が100人ともできる仕事は、評価の対象になりにくいです。
特に年功序列が根強い会社では、若手に押しつけられる傾向があります。
「先輩はハイレベルな仕事、若手は雑用」という構造が固まっていると、雑用をどれだけ丁寧にやっても評価には反映されません。
③ 上手く避けている人が評価されているように見える
雑用をしないのに上司のウケが良い人、いますよね。
こっちは嫌なことも一生懸命やっているのに、と思ったことが私も何度もあります。
「アイツ、裏ではさぼってばかりなのに」と言いたくなる気持ち、よく分かります。
ただ、その人が「長期的に評価されているかどうか」は別の話です。
後ほど説明します。
雑用が評価されない職場とされる職場の違い
雑用を率先してできる人は、仕事ができる人だと私は思います。
ですが、雑用を続けても報われない職場があるのも現実です。
「頑張っているのに評価されない」これは、あなたのせいではないケースが多いです。
職場によって、雑用の扱いはまったく違います。
自分の努力より先に、「どんな職場にいるか」を見極めることが必要です。
評価されない職場の特徴
- 「やって当然」文化が強い
- 雑用は若手・下っ端がやるもの
- 評価する人が現場をみていない
こういった職場では、どれだけ雑用で信用を積んでも、評価の仕組みそのものが機能していません。その場合は、環境を変えることが正解です。
評価される職場の特徴
- 気づいて動ける人が、明らか評価されている
- 上司が「誰が何をしているか」をみている
- 「仕組みに変える前向きな人」が評価される
自分の職場はどちらか?
評価されない職場の特徴が3つとも当てはまるなら、個人の努力でひっくり返すのは難しいです。
ただ、今すぐ転職が良い、という話でもありません。
まず確認して欲しいのは「自分の努力が見える仕組み」かどうか、です。
日報がちゃんとみられている、上司と面談がある、評価シートが具体的…などです。これらがある職場は、工夫次第で評価に繋げられます。逆に何も無いなら環境を変えることを視野に入れたほうが良いです。
雑用ばかりの状況を変える5つの対処法
雑用を続けるしかないのか、それとも抜け出せるのか。
対処法は5つあります。①〜③は今の職場でできること、④⑤は中長期の話です。
- 自分から動いたことを記録に残す
- 雑用の中に「自分の工夫」を1つ足す
- 雑用で得た情報を仕事に活かす
- 異動・転職の選択肢をもつ
- スキルを1つ身につけて「別の価値」をもつ
それぞれ解説します。
① 自分から動いたことを記録に残す
雑用が評価されない最大の理由は、「やって当たり前」と思われていることです。
ここで有効なのが、記録です。
たとえば週報や日報に「備品の棚卸しを自主的に実施しました」と1行書くだけでいい。口頭報告でも構いません。「昨日、コピー用紙の在庫が減っていたので補充しておきました」——これだけで、「気づいて動ける人」という印象が積み重なります。
私のまわりにも、これをやり続けて2年後に「プロジェクトのメンバー」に指名された同期がいました。上司は意外とちゃんと見ているんですよね。
自分を見て欲しいとアピールするのは苦手かもですが、淡々とやったことを書くだけ、です。評価は人がするものですからね。
② 雑用の中に「自分の工夫」を1つ足す
同じ雑用でも、ただやるのと工夫を加えるのでは、長期的な差が出ます。
たとえば、こういうことです。
- 備品補充 → 補充タイミングをExcelで管理して「切れる前に動く」仕組みを作る
- 書類整理 → フォルダ構造を見直して次の人が探しやすくする
- 会議室の準備 → 毎回忘れがちな備品をチェックリスト化する
「雑用をうまくやる人」ではなく、「仕組みに変える人」として認識されると、任される仕事の質が変わります。
③ 雑用で得た情報を仕事に活かす
雑用をしていると、意外と社内の動きが見えます。
シュレッダーをかけていると、どの部署が書類を大量に処理しているかわかる。コピーを頼まれると、どんな資料が動いているか分かる。備品の発注を見ていると、会社がどこにお金をかけているか分かる——。
これ、普通に仕事しているだけでは入ってこない情報です。
正直、雑用をやらない人には見えていない景色があります。この情報を「上司への一言」や「自分の提案」に活かすと、「よく見ている人だな」という評価につながります。
④ 異動・転職の選択肢を持つ
③までやっても状況が変わらない場合、問題は環境にあります。
「雑用は若手がやるもの」「頑張りは当然、サボりはマイナス」という文化が固まっている職場では、どれだけ工夫しても評価の仕組みが機能していません。
そういう職場に長くいることはリスクです。
自分の市場価値を客観的に知るだけでも、動き方が変わります。「どんな転職エージェントがいいかな?」と気になった方向けに記事を書いています。
>> 総務・人事経験者に本当に使ってほしい転職エージェント5選【採用担当者が解説】
⑤ スキルを1つ身につけて「別の価値」を作る
雑用しか任されない状況から抜け出すには、「雑用以外の価値」を持つのが一番早いです。
私の場合は、プログラミングでした。独学でExcelの自動化ツールを作って社長に提案したところ、雑用担当から業務改善プロジェクトのメンバーに変わりました。3ヶ月で状況が変わったんですよね。
スキルは何でもいい。ExcelのVBA、ChatGPTの使い方、資料作成、簿記——「この人にこれを頼もう」と思われる武器が1つあると、雑用だけに使われる状況は変わります。
私もそうですが、転職して環境を変えよう、とまではいかず、かといって今のままではしんどい。という場合は今の職場で働きながらスキルを身につけるのが一番おすすめです。
私の実体験を記事にしてますので参考にしてくだい。
プログラミングをやってみたい人:
資格を考えて見たい人:
雑用ができる人は少ない事実

周りをよく見てみてください。
本当に、率先して雑用をやる人は少ないです。
私のまわりにも同期や後輩がいましたが、郵便物があったら配る、先輩がゴミを運んでいたら「持ちます」と声をかける、そういうことができる人がほぼいませんでした。
「あれ、意外と誰も気づかないんだな」と思うことが何度もありました。
つまり、雑用を気づいてやれること自体がすでに希少な能力です。
「雑用を頼まれる人」は実は有利
人は無意識に「話しかけやすい人」に用を頼みます。
雑用を任されるということは、あなたが「頼みやすい人」として認識されているということです。
逆に、雑用を任されない人は、無意識に遠ざけられている可能性があります。
話しかけやすい・面倒見が良いと思われている人は、経営者や管理職向きです。
雑用が「信用・人脈・評価」につながった実体験
私が実際に経験した話をします。
体験談①:雑用から「社長プロジェクト」に選ばれるまで
総務部に配属されてから数年、私はとにかく周りの仕事に目を向けるようにしていました。自分の担当業務以外のことでも、気づいたら動く。「それ、私がやります」と言い続けていました。
その後、独学でプログラミングを始めて社内の業務改善ツールを社長へ提案し実現。すると今度は、「業務IT化のプロジェクトメンバー」に選ばれました。社長直轄のプロジェクトです。
なぜ選ばれたか、後から考えると分かりました。
「この人は頼んだら自分で考えてしっかりとやってくれる。」という信用が、雑用を通じて積み重なっていたからです。
スキルだけで選ばれたのではありませんでした。
体験談②:生産管理に異動して「雑用マインド」が武器になった
総務から生産管理に異動したとき、部署の仕事を最初から全部覚え直す必要がありました。でも、総務での雑用を通じて「会社の全体像を把握する習慣」がついていたので、適応が早かったです。
生産管理で「なぜこの処理が必要なのか」を理解するとき、経理や総務の知識が直結しました。特に経理ですね。会社運営は結局、決算帳簿に集約するので。
20年のベテランより覚えるのが早い、と上司に言われたことがあります。
雑用で鍛えた「周りを見る視野」が、異動先でそのまま使えたんです。
体験談③:採用担当として「雑用できる人」の出世を見てきた
採用担当として数百人の学生を見てきた中で、入社後に活躍している人には共通点があります。
「小さなことを丁寧にできる人」です。
面接のときに「自分から気づいて動ける」エピソードを話せる人は、入社後も同じことをします。逆に「自分の仕事だけやっていた」「あまり人に興味がない」という人は、なかなか信用を積み上げられない傾向があります。
雑用で身につくこと【長期的に見るとこれが大きい】
意識して続けると、雑用には3つのメリットがあります。
- 仕事の全体像が自然に見えてくる
- 周りの人の状況を把握する目が養われる
- 「頼まれる人間」としての信用が積み重なる
仕事の全体像が見えてくる
他の人のゴミをシュレッダーするとき、どんな書類を扱っているかが分かります。
書類の量が増えた→忙しくなっている。
見知らぬ業者との見積書→新規取引を進めている。
部門をまたいだメモ→プロジェクトが動き始めている。
こういった情報が自然と入ってくるのは、雑用をしている人だけの特権です。
将来の管理職に必要な力がつく
管理職に求められる能力は「部下の仕事を把握して、チームを動かすこと」です。
自分の仕事だけをこなしてきた人には、これが急にはできません。
雑用を通じて「周りが何をしているか」を常に把握する習慣がついている人は、管理職になったときに圧倒的に動きやすいです。
今の雑用は、将来の管理職研修だと思えば、見え方が変わります。
まとめ
雑用がゼロ評価に感じるのは、構造上仕方がない部分があります。
ただ、雑用を続けることで積み重なるものは確かにあります。
- 率先して雑用できる人は少ない。そこに価値がある
- 「頼まれる人」は信用が積み重なっている
- 雑用を通じて仕事の全体像が見えてくる
自分から進んで雑用をできるマインドを持っている人は、かならず成長・期待されます。「気づいて動ける人」は、どの職場でも求められています。
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