上手く就活を進めるには差別化を意識しよう【面接、履歴書、自己分析、企業研究の対策】

就活は無難にやっていてもうまくいきません。

なぜなら、他の人と同じことをするということは、競合とまともにぶつかるだけだからです。そりゃあ、部活でも全国1位は1つだけだし、インカレもみんなが参加できるわけではありません。

そんな人たちとまともに戦うと難易度が上がるだけです。

だから、上手く就活をすすめる必要がありますが、「就活の進め方」と検索すると無難な回答しかありません。なので、今回は、人事担当として多くの学生を見てきた経験から、差別化できる方法をご紹介していきます。

自己分析の方法

さて、まずは自己分析ですが、もちろん、自分がしたいことや、アピールポイントなどを考えます。

自己分析は、話すと長くなるのでコチラの記事で紹介しています。(また記事の一番下にリンク貼っておきます。)≫自己分析は意味がない!?本当のやり方を伝授します【就活|自己分析の方法】

業界研究の方法

おおざっぱな業界の本を読むのではなく、志望企業一つ一つをじっくり研究する方が良いです。

今では、どんな会社かインターネットで大体公開されています。

入社したら自分の会社のことになります。営業であれば商品を覚えておいても損はないでしょう。できる限り徹底的に調べましょう。

面接に臨む時にも、最低限、その会社がどんな事業をしているのか、事務所はどれくらいあるか、など前情報は勉強しておきたいところです。

たまに、ホームページに書いてることを質問してくる学生がいますが、「ああ、この人はうちに興味ないんだな」って思ってしまいます。

履歴書、エントリーシートの書き方

履歴書って意外とプレッシャーですよね。

でも、採用担当者の立場になって改めて考えると、どのように書けば、差別化できるのか見えてきます。

内容はそこまで重視しない

何百人もの履歴書を見てきましたが「おっ」と思う内容に出会うことはほとんどありません。

先に現実を申し上げますが、履歴書の内容の殆どが「バイト」「サークル」「部活」「ボランティア」の紹介で、同じ内容ばっかりです。

サークルや部活の部長がアピールポイントだと思いますか?

部活の数だけ部長がいるのですから、思っているほど珍しいことはありません。今の時代「海外留学」や「企業」くらい希少な体験でないと差別化は難しいです。

では、そんな経験をしていないと差別化は難しいのでしょうか?

いえ、そこまでシビアに考える必要はありません。

人に誇れるアピールポイントが無くても大きな問題ではありません。誰でもできることをちゃんとしたらOKです。

それを以下に紹介していきます。

字の綺麗さ

まずは、「字の綺麗さ」は非常に有効です。

筆跡は性格が現れやすいですので、適当に書いたかどうかわかります。自分の字って見慣れているから何とも思いませんが、何百人と見比べていると、字の重要性がわかってきます。

綺麗な人って意外と少ないです。字を書く機会が少なくなったからでしょうか・・・。

でも、達筆である必要はありません。

丁寧に書いたか、どれだけ時間をかけたか、どれだけ練ったか・・・。その書き手の気持ちは非常に伝わってきます。

直筆で、しかも失敗が許されないボールペンで書けって古臭くて非効率じゃないか?と賛否両論あるのは承知しておりますが「筆跡」はその人を表す指標となるのです。

私も人事として数百人の履歴書を見ましたが、字が綺麗だなと思える人は数人、1%程度です。

そもそも、人に読んでもらうので丁寧に書くのは基本ですが、「読んでもらう気ある?」というものも正直たくさんありました。それだけで一緒に働きたく無くなりますよね。

一生懸命書くことは、今すぐできるので非常にオススメです。

欄を埋める

こちらも、簡単にできます。

というか、基本ですよね。

でも、全く埋まっていない人も多いです。30%くらいの人が埋まっていないかなという感じです。

端まで埋めるだけで、大分印象は違いますよ。

内容がおもいつかなくても大丈夫

内容はなんでも構いません。

エントリーシートで重視されていることは3点です。

  • 意味が通るか
  • 日本語がおかしくないか
  • わかりやすいか

ここだけ押さえておけば、立派なことを書かなくても大丈夫です。

企業側も過度な期待はしていないのが現実です。正直、面接の時の話題にする程度です。

意味がちゃんと伝わればいいです。

気負いすることなく、丁寧に欄を埋めましょう。

書けることが欲しい場合

以上、申し上げたことは、今からでも実践できることです。

しかし、具体的な内容が欲しいという方もいらっしゃるかもしれません。

でも、急ごしらえで実績をつくることは逆にやめておいた方がよいです。どうしても内容浅くなります。ボランティアなどですね・・・。その行動力は評価できますが、所詮は履歴書に書いてあることは「面接での話題作り」というくらいに思っておくのがGOODです。

面接での考え方

避けて通れないのが面接です。

私は人としゃべることがすごく苦手でした・・・。

立派な上がり症です。

家で動画にとりながら一生懸命練習していました。

発声練習もしました。(「ソ」の音が一番通りやすいらしいですよ。)

でも、採用側にまわると、そんな頑張らなくてもよかったのかなと思います。

面接官も、就活生の素顔を見たいがために、就活生の武装をはがしていく質問の仕方を練習します。たいていは2~3回くらい深堀りすれば、答えに詰まるので、深堀しましょう、という感じです。

もちろん、しっかり練習してきている姿勢は評価されますが、それよりも重要なことは、質問をちゃんと受け止め、応えられるかが大事になります。

覚えてきただけの人は、企業側の質問に的確に答えていないことが多いです。要は自分の言いたいことを一生懸命言っているだけですね。

社会では相手のニーズをどれだけ察知して対応できるかが大事なので、相手の意図をくみ取れる人物かどうかという所が大事な指標になります。

その練習方法をご紹介します。

アドリブを練習する

ニーズは時と場合によって変わるため、アドリブ能力が非常に大事になってきます。

アドリブというと非常に難しく感じるかもしれませんが、

「素の自分を評価していただきたいと思っておりますので、答えは準備してきておりません。少し答えに窮したりする部分もあるかと思いますが、何卒よろしくお願いいたします。」

と始めに言ってもいいじゃないですか。

そして「それが自分という人間です」と繋げてもいいじゃないですか。いいアピールポイントだと思いますよ。

人事もその方が楽です。不器用な返答でも想っていることや考えていることが伝れば成功です。少なくとも他の人との差別化は明白です。

何回も挑戦する

それでも不安という方は、色んな面接に行くことをオススメします。

色んな企業を受けていると言うと、志望度が低いと思われるのではないかと心配になりますが、逆に面接の回数を強みにすることができます。

「自分は上がり症で、面接に苦手意識があるため、模擬面接や多くの面接を受け、慣れるように頑張りました。その結果、第一志望である御社の面接にベストな状態で臨めるように努力しました。私は目標に向けて、実践で努力するタイプです。」

企業も自社以外に受けていることは100も承知なのであまり気になさらず。

素の自分を出すことによって、入社後もギャップに苦しむ可能性も下がります。

一生懸命に背伸びをして入社した結果、苦しむ人が非常に多いのが現状です。そんなことにならないように、素の自分で望むことをオススメします。

緊張しないためには

面接って緊張しますよね。就活の不安の種は面接が大きいのではないでしょうか。

圧迫面接だったらどうしようとか、質問に答えることができるだろうか・・・。とかですね。私も圧迫面接が一回ありました。あれは、しんどかった。

でも、面接官も人です。何も意地悪をしようとしているわけでは無く、ストレス耐性を見ているだけですよね。もし、会社の評判が悪くなって一人も応募しなくなることが一番怖いので、本気で言っているわけではありません。

でも、こちらとしたら不快ですよね。

自分の成長のために耐えるぞ。という気持ちがあれば構いませんが、不快に思ったら即、辞退することをオススメします。圧迫して相手を見極めようという思考の会社は入社してもそんな感じです。

結局は人と人の相性、利害関係

頑張ることは大事ですが、それ以上に自分の気持ちも大事にして素直に従ってください。やりたくないことはしない、聞きたいことは聞く。しゃべることが苦手なのに頑張って話上手になろうとする。

どう思われるか不安になりますが、結婚相手を選ぶときには妥協したくないですよね?それと同じです。等身大の自分を出すことも立派なセールスです。繕おうとすると100%バレます。正直な人間が双方にとって一番です。

もちろん、誹謗中傷はダメですよ。

企業の求めているものとは

企業の目的をご存知ですか。当たり前ですが利益を追及することです。でも、これに尽きるのです。

つまり、利益を出せる社員が欲しいのであって、命令をしっかりこなせる人では無いのです。そういう人になれば良いのです。

利益はどこからくるものなのか、そして、それを得るにはどうすべきなのか。考え方は人それぞれですが、それを前提に行動をし、その行動を伝えれば、企業にとって魅力的な人物に写るでしょう。行動の結果、利益を得ていたら尚更です。

今から時間がある人は、費用、利益、時間を意識して行動すれば、企業の欲する人物になれます。

アルバイトでも「~を効率化しました」「人に良く思ってもらえました」「感謝されました」という人はいますが、費用や時間を計算して利益を算出している人はあまりいないです。実はそれは社員がすることで。アルバイトにそこまで求められていないためその意識が無いのです。ボランティアもそうです。非営利目的のため、利益度外視で行動ししているため当てはまりません。つまり、学生でそういう行動をできる人があまりいないのです。

しかし、社員になると、費用対効果、人件費、固定費・・・など利益を出すように指示されます。社会人になって急に言われるものですから、ビックリしてしまう新入社員もしばしば。

社長って?

社長って、誰でもなれるんですよ。

何か、雲の上の人に思っていましたが今の時代1円で企業できるので(厳密には20万円ほど必要)だれでも社長になれるのです。だから、面接などで威張っている人がいても臆することなく臨んでください。

最後にメッセージ

就活を不安に思っている方にこれだけは言っておきたいです。

自分が「真面目にやっている」と思うまでやればなんとかなります。自分の頭で考え、考え抜いた結果で臨んだら必ず結果はついてきます。

なぜ不安に思うのでしょうか。

  • 第一志望の企業にお祈りされた?
  • 学んだマナーが間違っていないか?
  • 将来がどうなるかわからない

ノープロブレムです。

希望の企業に入れなかったら、縁がなかったな、この企業に入社していたら社畜になっていたな、と考えましょう。

皆さんに幸あれ

みなさんの就活が上手くいくことを切に願っております。

ご一読ありがとうございました。

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