企業選びに迷っている方へ向けての記事です。
「希望に合う良い企業を見つけたんだけど、ネットで口コミをみたらブラックぽいんだよね・・・。」
「ネットの口コミってどれくらい信用できるかな?」
選考が進んでいくにつれて、「この企業で大丈夫かな」って心配になってきますよね。私も、最終面接くらいになると、毎日ネットで口コミ見ていましたし、親にも「この企業どう思う?」って聞いていました。
やっぱり、ネットの口コミって、匿名だからこそ、率直な意見がある反面、闇の部分もあるので、無視はできないですよね。
なので、今回は私の経験も踏まえて、企業の情報をみるときに押さえておくべきポイントをご紹介します。ここを抑えておくと、企業の良しあしもなんとなく分かってきます。ぜひ参考にしてください。
企業選びの前提
まず、他人の会社で働こうという時点で、自分の希望が100%叶う企業は無いことは承知しておきましょう。
でも、妥協できない部分できる部分はハッキリとさせておきます。
例えば、「残業してもいいけど月30時間以上はいや」「給料が多少安くても転勤は絶対いや」とかです。
まずはそこを決めておきましょう。
企業選びの軸
では、企業選びの軸をどうしたらいいのかというと、募集要項に書いてあることを参考に進めていくことがオススメです。
募集要項は、学生が求めている情報を記載するためのページなので、みんなが気になるところが記載されています。
つまり、自分の条件に合っているかどうかを考えるにはもってこいのページです。例えば、ソフトバンクの新卒採用の募集要項を参考にしてみましたが、以下の項目が記載されてあります。(職種など除く)
そして、それぞれの条件に対して自分がどう考えているかを洗い出してみます。
私が就活していたときの例で記載してみます。
- 勤務地→いろんな土地をみたいので全国でもいいか
- 給与→高めがいいので22万円以上かな
- 昇給→年2回は欲しい
- 賞与→年2回は欲しいな
- 勤務時間→自由に働きたいからフレックスタイム制
- 休日休暇→完全週休二日がいい
- 諸手当→一人暮らしするから家賃補助が欲しいな
- 福利厚生→あまり気にしていない
- 研修制度→重要視していない
- 保険→社会保険があればいい
という感じですね。
こういう感じに洗い出したあとは、この条件に合う企業を探せばOKという感じになります。
安定なら生活に密着した業界
安定を求めるなら生活に密着した業界がおすすめです。
コロナで浮き彫りになりましたが以下のような業界は安定しています。
- 食品
- 容器包装
- 医療品
選ぶならこれらの業界を選びましょう。
情報は調べると不安だらけ
さて、これから企業を調べて行きますが、気をつけるべき点があります。
匿名の危険性
皆さんは大丈夫だと思いますが、匿名なので思ったことを無責任になんでも書き込むことができます。
なので口コミは、個人の意見であることは頭に入れておいてください。
「残業多くても給料が高いほうが良い」という人と、「給料少なくても残業が少ないほうが良い」という人では合う企業は違います。
辛辣な口コミがあったとしても、その人にとって条件が悪かっても、自分にとっても悪いとはいえません。そこは念頭にいれて考えていきましょう。
不安を払拭したくて調べている
調べていると不安になる一方です。
なぜならば、不安を消したいから不安な内容ばかりに意識が行きます。
結果、不安になります。だから調べると不安にしかなりません。
そうならないためには、自分の中で基準をつくってください。
「残業30時間以下」は譲れないって基準があると、「残業20時間以上は無い」って口コミがあったら安心するでしょう。
なので、闇雲に調べることだけはやめておきましょう。
不安を払拭するには、企業を見極めること
でもやっぱり、働いたことないのに募集要項を見てもピンとこないのが現実だと思います。
なので、以下に企業を見極める方法をたくさん紹介していきます。
自分が、できそうだなということはぜひチャレンジしてみてください。
与信の担当者(取引に値するか企業を評価する人)になったつもりで動いてみましょう。
募集要項の内容を、ちゃんと確認する
企業側からしても、入社してみないとわからないところがあるのは百も承知です。
だから、学生が事前にちゃんと確認してくることは悪いことではありません。
逆に「しっかりしている」という印象をもってもらえるのでどんどん質問してください。
ちなみに、言ったことと違う、ということはほとんど無いと考えて大丈夫です。
なぜなら、最悪、条件の悪い契約書にサインしてしまっても、民法、労働基準法の基準は守られるので大丈夫です。
また今は、退職代行だったり、弁護士に気軽に相談もできる世の中なので、まぁ問題はありません。
質問するときには、募集要項に書いていないことを聞くとGOODです。
- 自分が希望している部署の残業時間→「平均」で丸められることがあるが、部署によって違うため。
- 社員同士の仲はどうか、プライベートで遊んだりすることはあるか→「明るい職場」が決まり文句ですが、どれだけ仲がよいか指標になる。
- 産休、育休とって復帰された方はいらっしゃるか→制度があっても利用しにくい雰囲気だったりするので。
社員への質問
休日は何をして過ごしているか。→働いている人は充実しているか。
自分の悩みを担当者に素直に打ち明けてみる。例えば、「人付き合いが苦手ですが、そういう社員はいらっしゃるか」
ネガティブな質問は、マイナス評価になると心配になりますが、等身大の自分で臨んだ方が後々、後悔しなくてすみます。
離職率を聞く
離職率は結構重要です。
離職率が高いと、人が定着しないので、技術も伝わらず、教えてくれる人もすぐやめるかもしれません。
やっぱり、離職率は低いに越したことはありません。
ただし、実際に離職した人はどのような人か確認することも大事です。
もちろん、ストレートに聞くのは難しいので「離職率はどれくらいですか?」という質問から入ると良いです。1%でもあれば1人は離職していますからね。
一番気を付けたほうがよいのは、辞めた人が経理職である場合です。
このように、離職率から自分が入社した時の様子をイメージすることができます。
採用媒体(ナビサイトなど)をどれだけ使っているか
マイナビリクナビとかエージェントとかの採用媒体をどれくらい使っているか。
採用媒体は思っているより掲載にお金がかかります。
特に、多数の媒体に掲載している企業は多くの費用を割いていることになります。マイナビとリクナビに同じ内容が掲載されていても、2社にお金を払っていますからね。
しかも、即戦力にならない新卒を採用するくらいなので、大手媒体に新卒募集を掲載している企業はしばらくは大丈夫という判断ができます。
働いている人の雇用形態を聞く
業種にもよりますが、派遣社員さんとか、アルバイトが多い職場は人の流動が激しいので、そういう企業に入ると苦労するかもしれません。
自分が入社した時、教えてくれた人が辞めてしまったり、辞めた人の穴を埋めないといけないこともあります。
やはり正社員が多い企業が良いです。
正社員は、会社権限で無闇に辞めさせることができない法律になっていますので、正社員を多く抱える=給料を払い続けないといけない、と企業としてはリスクです。
なので、リスクを抱えてでも社員を養うという意識があります。
夜中にも明かりが付いていないか
ここまでくると探偵レベルですが、残業がほとんどありません!という企業のオフィスに夜中寄ってみてください。
連日、夜遅くまで明かりが付いていたら夜中まで残業している人がいるということです。そして、それを会社が容認していることになります。
社員が身に付けているものをみる
古典的ですが、社員の身に着けている「服」や「時計」「靴」などがどのようなものかも良い指標になります。
良いモノを身に着けている社員がいれば、利益がしっかり還元されていることが想像できます。
同様に「清潔感」も重要です。
入社して、その先輩に付いて働いていたら、自分も同じようになる。ということです。
ですが、金ピカの腕時計は逆に気をつけた方が良いです。
受付の人
訪問した際、受付の人の対応も重要です。
対応が気持ちよかったら、相手を大切にすることをちゃんと指導されているとわかります。
逆に、気分を害するような態度をされたら、それを注意する人がいない、ということになります。
私もたくさん会社訪問しましたが、気持ちの良い対応をしてくださる企業は結構少ないです。
電話のコール数、電話に出た人
電話した時に、コールがどれだけ鳴るか、です。
ビジネスマナーでは3コール以内に出ることが一般的です。もちろん、状況にもよりますが、しっかり教育できているか考える指標になります。
電話に出た人も、ぶっきらぼうなのか、明るくハキハキしているのか。
それでオフィスがどんな雰囲気か想像つきますよね。
あと、マナー的にはよくありませんが、電話の後ろで聞こえる声で雰囲気を図ることもできます。
私の対応先で、いつもほぼ0コールで出て、明るくハキハキと気持ちの良い対応をしてくださる企業様もいらっしゃるので、その企業は印象が非常に良いですね。
社屋に入っていく人をみる
ここまできたらストーカーレベル目ですす。
でも真面目ですよ。
採用担当か、面接担当くらいしかお会いできませんが、彼らはプロなので、言いくるめられているだけかもしれない。
自分が訪問した時だけ、良い雰囲気を作っているかもしれない。
という不安は少なからずあるでしょう。
そんな時には、社屋に入っていく人を観察します。
それでどんな雰囲気の人が入っていくのか。
それだけでも雰囲気がイメージできるでしょう。
パンチパーマ、サングラスの人ばかり入っていったらすぐに逃げましょう。
社屋から出ていく人をみる
逆に出ていく人をみて、ついていく。
居酒屋に入ったら後ろの席で話を盗み聞きする。これで生の声を聞くことができます。会社の愚痴が出たらしめたものですよ・・・。
って、これは犯罪なのでやめましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
入社して実際に働かないとわからない、というのが現実ですが、少しでも不安が無くなりましたでしょうか。
これだけ調べたら、入社後にイメージと違うことはないでしょう。
良い企業で働けることを願っています。
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