就活は、まず業界を決めないと始まりません。
でも「やりたい仕事が無い。特に希望も無い。みんなはどうやって決めているの?」という人も多いのではないでしょうか。
業界は種類がたくさんあって決めるのは難しいですが、それぞれに特色があります。その特色と自分をマッチさせることによってある程度業界を絞ることが可能です。そのためのステップを紹介していきます。
業界が決まらない理由
業界が決まらない人は、以下のような特徴があります。
- 自分と業界が結びつかない
- やりたいことがない
- 得意なことを仕事にしたくない
- 業界の特色を知らない
順番に説明します。
自分と業界が結びつかない
多くの人が当てはまるのですが、自分と業界が結びつかない人がほとんどです。
以下のように「職種」へ結びつけることは可能ですが、「業界」はどう結び付けたらよいのかわかりにくいですよね。
・コミュニケーションが得意→営業職、接客業
・緻密な作業が好き→品質管理、総務部、経理
・コミュニケーションが得意→?
・緻密な作業が好き→製造?
なので、自己分析をしたけど「業種ってどうやって選んだらいいの?」という状態になります。
でも個人が自由に選択する部分ですから、選び方をだれも教えてくれないのが現状です。
やりたいことがない
そもそも自分が何に得意で、何をしてきたかを知らなければ業界を絞ることができません。
そんな時は、自己分析や業界研究が足りていいません。
自分が納得いくまで、自己分析をしてみてください。
得意なことを仕事にしたくない
仕事にすると楽しさが無くなるってよく聞きますよね。
例えば、ゲーム好きでもクリエイターになると嫌になったり、スポーツを続けてきた人でも毎日やると嫌いになると聞きます。
せっかく楽しい趣味なのに、それを失うのが嫌だという人は意外と多いです。だから、得意なジャンルを避けてしまうと、どれもピンとこないんですね。
特色を知らない
特色を知らないと自分と結びつきません。
例えば、メーカーであれば自社製品の理解や商品開発などが中心のため、理系の知識が必要だったり、コツコツと研究する根気も必要になってきます。「とりあえず知っているメーカーの営業にするか。」って安易に選んでしまうとあとで困ることになります。
業界が決まらない時の対処法
対処法は以下の通りです。
- 自己分析をする
- 働き方で探す
- 経験したことで探す
- 学部で探す
順番に説明します。
自己分析をする
一度してみたと思いますが、もう一回してみてください。
深い自己分析をすることによって、気づかなかったことが見つかったり、やりたいことが浮かんでくる事があります。自己分析の方法を再度見直してみて下さい。こちらの記事にまとめていますので、ぜひ。→自己分析は意味がない!?本当のやり方を伝授します【就活】
働き方で探す
例えば、以下のような働き方で探すことです。
- 残業が少ない
- フレックスタイム制が良い
- テレワークが良い
- スキルを身に付けて転職したい
サービス業でしたら店舗に行かないといけませんし、IT業界ならテレワークできるけど残業が長かったりします。
自分がどのような働き方をしたいか考えると良いです。
経験したことで探す
好きなことだけではなく、経験したことを探してみるのもアリです。
小学生の頃にしていた習い事や、友達として楽しかったことなど、1回しかしなかったけどすごくワクワクしたなど、そういうことが自分に向いていることがあります。
学部で探す
一番無難ですね。
学んできたことを活かせるので就活も上手くいく確率が高いです。
文学部なら文字を扱う出版業界、経済学部なら金融業界などです。
各業界の特色と考え方
業界の種類を紹介します。
大きく分けて8つあります。
- メーカー
- 商社
- 小売・流通
- 金融
- サービス
- ソフトウェア・通信
- マスコミ・出版
- 官公庁・公社・団体
細かく分けると、メーカー業界だけでも食品、建設、化学、繊維、医療などに分けることができます…
ただし、ジャンルは違っても同じ業界ならだいたい同じなのでまずは業界の特色を理解し、必要なスキルを考えていきましょう。
1.メーカー
工場で商品を製造します。
自分たちが作った商品を目にする機会も多いので、知り合いに理解して貰いやすく、それがモチベーションにつながります。
深い商品知識で顧客にプレゼンしニーズをくみ取る必要があります。なので、以下が大事になってきます。
- 傾聴力
- 探求心
- 根気
さらに化学の知識があると有利です。
2.商社
商品を仕入れて売る仲介業者です。
自社製品をもたないので不要な業界だと思うかも知れませんが、意外と販売手段を持たない企業も多く、商品を循環させる役割を担っているので経済には欠かせない業界です。
以下が大事です。
- コミュニケーション力
- 気配り
顧客に商品を任せてもらえるか、買ってもらえるかが命なのでコミュニケーション力が必須です。
しかも、競合している企業の商品を同時に扱うため、「どこまで情報を開示して良いか」という気配りが特に大事です。
3.小売・流通
消費者に直接届けるためのシステムです。
スーパーやコンビニなどですね。商社とは違い、B to Cのため認知度が高いです。
顧客に寄り添う思考が大事です。
- コミュニケーション力
- リサーチ力
- マーケティング能力
4.金融
お金を預かって運用したり、貸して利ザヤを稼ぐ業界です。
経済の中心といっても過言ではなく国に守られている業界なので一般企業よりも安定しています。
大切なお金を扱うわけですから、知識はもちろん誠実さなどのパーソナルな部分も求められます。
- 誠実さ
- コミュニケーション力
- マナー
細かい計算が苦手な人は向いてないかもです。
5.サービス
目に見えないものを提供する業界です。
不動産や、交通機関、医療、旅行、アミューズメントなどですね。
アイデアや経験が大事になってきます。
- 流行りが好き
- アクティブさ
6.ソフトウェア・通信
インターネットやアプリ、スマホやAI技術が該当します。
もはやインフラといっても過言ではありません。今後も発展していく業界ですから新しい情報を常にインプットする探求心が重要です。
情報系の知識も必要なため、苦手意識を持っている人は難しいです。難しいですし根気が必要です。でも、どの業界でもIT化は進んでいるため、できる限り情報リテラシーは持つようにしましょう。
- 探求心
- 情報系の知識
- 根気
- デスクワークが好き
7.マスコミ・出版
テレビ局や出版社で、情報を発信する役目を担います。
人々の目に触れるものなのでやりがいがあります。
良い情報を得るために人脈を駆使したり、根気強く調査する気力が必要です。
- 根気
- コツコツ作業が好き
- コミュニケーション力
8.官公庁・公社・団体
各省庁や市役所などです。
公的機関にしかできない役割があります。
けっこう、狭き門なので事前に情報を調べて採用されるように努力しておくことが大事です。
- 安定志向
- 事務作業が好き
- 自己主張が苦手
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