就活が不安な人はたくさんいます。
面接こわいなぁ。
ブラック企業だったらどうしよう。
すごくわかります。私もそうでした。
早く就活を終えて、パーっと遊びたいですよね。
失敗したくないけど、「どうすればいい?」って相談できないし、解決策が分からない状態だと思います。
でも、無事に就職した先輩たちも、同じ不安を抱えながら就活をしてきました。
本記事では、不安になる原因を解説し、上手く進める人はどんな対応をしているのかご紹介します。
- 就活が不安になる理由
- 就活を上手く進める人がしている対処法
- 採用担当者の目線で就活生の不安を解説します
- 対処法は、企業に自分の不安をぶつけること
私は、新卒で入った企業で6年目を迎えました。
周りをみたら、良い企業に入ったのではないかなと思います。
就活はたいへんでした。
偏差値56の中くらい大学で、部活もバンドして遊んだだけ、授業は寝てました。
もちろん資格も持ってません。
一応アルバイトはしてましたが普通の大学生です。
不安しかありませんでした。
ストレスで目に原因不明のアザがでてきましたね。
途中からメガネでカムフラージュしてました。
そんな感じです。
でも、就活を終えて、逆に採用を担当するようになって思うことは、「不安に思ってることは、大きな目でみたらたいしたことない。」「不安の中、努力して良かった。」ということです。
就活中に、企業側の本音を知っておけば、もっと上手く就活できたかもしれない!ゴールがわかっていたら気持ちが楽だったのに!って思うので、過去の自分に向けて記事を書きたいと思います。
少しボリュームが多いですが、参考になる方もいると思うので、ぜひご覧ください。
就活が不安になる理由
理由は、以下にわけることができます。
就活の不安のほとんどがこれに当てはまるのではないでしょうか。
- 就活のスタートが遅かった
- インターンシップに受からなかった
- アピールポイントがなくて不安
- 筆記試験の対策
- 面接が不安
- ブラック企業じゃないか不安
- 内定をもらえるかどうか不安
- そもそも働きたくない
たくさんありますが、順番に解説していきます。
就活のスタートが遅かった
12月に情報が解禁される時や、公務員試験が終わった頃に始める人が多いですが、早い人は夏のインターンシップから始めているので出遅れたと感じる人が多いです。
集団面接とかで話していると、インターンシップに参加している人はやたらと多いのです。
就活を始めたら気づきます。
どうしても入りたい企業があれば、インターンシップに参加してアピールすることは大事ですが、冬から始めても遅くはありません。
就活の流れはこちらの記事にまとめています。
→就活の流れ【独りで完結ロードマップ】
ただし就活解禁が過ぎた3月くらいから、スタートしててしまうと、4月には選考を終わる企業が出てくるので、それまでにスタートしておきたいところです。
インターンシップに受からなかった
せっかく、早めにスタートしてインターンシップに応募したけど受からなかった、本選考でもそんな感じに落とされるのではないか、という不安ですね。
しかし、インターンシップと本選考は別物です。
インターンシップの方が応募枠が少ないので受かりにくいのは仕方ありません。
私も学生の頃、インターンシップに行きませんでしたが、選考で不便を感じたことはありませんし、採用側としてもインターンシップの学生だけを取る方針はとりません。
アピールポイントがなくて不安
自分をアピールするって難しいですよね。
部活で全国一位になった、コンクールで金賞を獲得したなど、人に誇れる強いアピールポイントを持っている人は少ないです。
だいたいが、授業に真面目に出席し、アルバイトがんばった、部活がんばったではないでしょうか。
そこからアピールできるのは、根気強さやコツコツ努力できることくらいですよね。
でも、これは誰でも言えそうなのでアピールにならない気がします。、
しかし、採用担当はあまり気にしていません。
なぜなら、ほとんどの人がそんな感じになることを知っているからです。
後で詳しく解説します。
筆記試験の対策
点数が悪くて落とされたくないので心配になります。
でも、点数はあまり関係ありません。
もちろん、点数が高ければ目立つのは間違いありませんが、多くの企業が足切りの理由に使っているのが現状です。
性格が良かったら、多少点数が悪くても選考を通します。
私の同期がそうだったらしいです。
ただし、ノー勉強はまずいので、テキストに一通り目を通素くらいはしておきましょう。
私は下記のテキストを使っていました。
安いのでおすすめですよ。→これが本当のSPI3だ!
面接が不安
就活で一番緊張する場面ではないでしょうか。
これはわかります。
かなり不安になります。
特に、圧迫面接だったらどうしようって不安に思いませんか。
最終面接は、責任者たちが出てくるので、自然と緊張感のある面接になりますし。
私も、面接が苦手すぎて、数をこなすために、志望していない企業にも応募しました。
練習をいくらしても緊張は解けないのですが、本番を5回ほど繰り返すと不安は無くなってきました。
ただ、緊張して50%も話ができなかった選考が通過し、100%出し切ったと思った選考に落とされたり、合否と自分の感覚が違うのが悩みでしたね。
原因は採用担当になってわかりましたが、流暢すぎても嘘っぽく聞こえるのですね。いわゆるテンプレ学生だったり。
本当の自分を出せたかどうかが重要だったようです。
より詳細な内容はこちらの記事にまとめています。
→【就活】面接のコツは共感を得ること【アピールは必要無い】
ブラック企業じゃないか不安
自分に合う企業が見つかるのか心配です。
ブラック企業は嫌ですし。
正直、分析をしっかりしたところで、働いてみないと本当のところは分からないですよね。
特に、良い同僚に恵まれるかどうかはネットで見ただけではわかりません。
アレコレと分析をするのですがなかなか分かりません。
失敗したくない!そう思うから、どんどん不安になってきます。
失敗を少なくするコツは募集要項をみることです。
給与などは、残業代や手当込みだったりして純粋な金額が分かりにくくなっていますので、以下の項目を確認すると良いです。
- 昇給率、年収例→自分が将来どれだけ貰えるか
- 賞与→羽振りの良さが分かる
- 福利厚生→家賃補助などあるかどうか
- 勤務地→転勤したくない人は要確認
- 社員の写真→服装などからも雰囲気が分かります
- 残業時間→希望部署の時間を直接聞きましょう
給与や賞与は過去のデータなので当てにならないという意見もあります。
しかし、給与を下げたり、賞与を減らしたりすると従業員が離れていくので、大きく減らすことはあまり無いと考えても良いです。
でも、ガクンと減っていたら要注意です。
安定的に支給されている企業はねらい目です。
内定をもらえるかどうか不安
卒業までに内定がもらえるかどうか不安にりますよね。
ただ、最近は売り手市場ですし、選り好みせずに真面目に活動していれば内定がもらえないことは無いのでその点は安心してください。
問題は、自分の第一志望から内定がもらえるかどうかです。
ぶっちゃけ、第一志望が本当に自分に合っているかどうかわかりませんし、いったん他の企業に入社して1~3年目に第一志望の企業へ転職するのもありなので、そこまで心配する必要はありません。
そもそも働きたくない
意外と多いのが、働きたくないのに就活している矛盾で不安になることです。
そもそも気が進まないんですよね。
フリーターはダメみたいな風潮はありますし、親のプレッシャーもあって何となく進めている人。
でも、社会に出たほとんどの人が働きたくないけど働いているのが現実です。
自分で稼げる能力を持っていたら就活していないはずです。
そこはいったん諦めて、就職してスキルを身に付けてから好きなことをするって考えるのも良いですよ。
お金も溜まって、旅行に行けたりや好きなものも買えます。
企業に拘束されると考えがちですが、働くことで自分の世界は広がります。
就活とまじめに向き合っているからこそ不安になるのは間違いではありません。
もう一歩踏み込んで考えてみて下さい。
働くことに対して前向きに考えてみることをオススメします。
就活を上手く進める人がしている対処法
次に、就活を上手く進める人はどんな方法をとっているのでしょうか。
以下の順番で説明していきます。
- 自己分析
- エントリー
- 業界研究
- 履歴書
- 面接
1.自己分析
一番重要です。
頭が痛くなるくらい真剣にしています。
それだけ考えた学生は、採用担当の目からみても全然違います。
理由は、自分の中に軸ができているからです。
例えば、歌う時に歌詞を見ながらの時と、覚えて歌う時では後者の方がうまくできますよね。
それと同じです。
スラスラと言葉が出てきます。
具体的に何が違うかというと、考えや発言に責任感があるかどうかです。
就活は自己責任です。
自分で好きな企業を選んで、自分をアピールしますよね。
社会に出た後も同様です。
誰も手伝ってはくれません。
さらに、自分の欲求もわからないので人生に充実感も出てきませんよね。
採用担当もこの辺りを注意深くみています。
ちゃんと自己分析できている人は、責任感をもっているので仕事を任せたくなるのです。
これは、人生に直結するくらい重要です。
でも、社会に出たら考える暇もなくなってしまうので、就活中に何度でも自己分析しておくことをオススメします。
2.エントリー
数はあまり重要ではありません。
逆に、自分が興味ある企業だけに絞ってエントリーしています。
業界を絞って、自分が「働きたいな」って思う企業だけで良いです。
ベストは20~30社くらいですかね。
多くて50社くらいです。
多ければ多いほど良いという情報もありますが、情報に埋もれるのでおすすめしません。
かくいう私も、勢いで200社くらいエントリーしましたが、みていたのは50社くらいです。
情報を追いきれず説明会予約ができなかったこともあります。
ちゃんと考えてエントリーすることをオススメします。
3.業界研究
ここも重要です。
優秀な学生は業界研究をしっかり行って、業界の特徴や課題を考えることができています。
志望する業界が将来どうなっていくのか、どうしていきたいのか、自分のアイデアがでてくるまで勉強しましょう。
特にグローバルな時代ですから、志望する業界が世界でどのポジションにいるのかを認識して、今後、発展していくには何が必要かまで考えています。
世界有数のトップレベルの御社だが、環境問題がこれからの課題となってくると考えています。水素自動車や電気自動車の開発に力を入れていらっしゃることは存じ上げておりますが、まだまだ普及しきっていないのが現実だと思います。しかし、競合他社が2040年までにガソリン車を無くすと発表していますが、環境問題はEUの戦略という側面もあります。もしかしたら、石油が枯渇すると言われ続けているのと同じで、ガソリン車は無くならないかもと考えています。多くの人が脱石油を考えている中、そうならないかもしれないという側面も考えて貴社に貢献したいです。
※環境問題の内容はこちらの記事にまとめています。→就活で使える時事ネタ【本当の環境問題】
素人が考えても仕方ないと思うかもですが、就職した後でも使える情報です。
もし違う業界に行っても役に立ちますよ。
私はプラスチック業界にいますが、顧客は食品関係です。
化学と食品の知識、世界の原油情勢まで把握しないといけないので、広い視野が必要です。
社会人になってスタートダッシュにもなるので、しっかり業界の勉強をしておきましょう。
4.履歴書
すべての欄を端まで埋めましょう。
優秀な人はちゃんと端まで埋めています。
簡単ですよね。
内容にこだわる人もいますが採用担当はそこまで重要視していません。
なぜなら、輝かしい成績を持つ人が少ないことを知っているからです。
代わりに、字の綺麗さやどれだけ真剣に書いてきたかをみています。
5.面接
上手くいく人は、練習よりも本番をたくさんこなしています。
余裕がある学生は印象が全然違います。
内容より、コミュニケーションがしっかりとれるかどうか見ています。
流暢に話せるかどうか、輝かしい成績があるかどうかではなく、こちらの質問に対して、理解して回答できるかどうかです。
聞いてもいないのに自分のアピールばかりする人や、質問とは違う回答をしてしまう人は意外と多いです。
自分語りにならないよう、簡潔に答える練習をしてみてください。
優秀な学生は、多くを語りません。
採用担当者の目線で就活生の不安を解説します
実は、就活生の悩みのほとんどは、採用担当者には関係ありません。
なぜなら、学生が完璧に準備ができたと思っても、内定を出すことは企業側の裁量です。
面接が上手くいったのに選考落ちた。
緊張して何度もつまったが受かった。
よくあることです。
つまり、企業側の視点を考えることが一番大事になってきます。
真剣に考えるべきなのは採用担当者の本音を知ることです。
そうすることによって、目指すべきことが方向性が明確になるので自分がすべきことが見えてきます。
すべきことが見えてくると不安もなくなりますよね。
就活のコツはここにあります。
そんな採用担当者の本音を、人事を経験した私がお伝えしていきます。
採用担当の目的は、いい人材を入社させること
最終的な人事は管理職が決めるため、採用担当者は上の人が好みそうな人材を選ぶことが第一目的となってきます。
つまり、高学歴だけど失礼な態度をとる人や、やる気がない人を通すことはありません。
したがって、採用担当者と管理職はそれぞれで視点が違います。
会社の役に立ってくれるか。長い目で見て活躍してくれるかどうかみています。未来を切り開く根気が受けが良いです。年齢層が高く経験が豊富なため、学生の行動は未熟に見えます。なので元気や熱意、想いなど、感情面を重点的にアピールするとGOODです。「業界の発展を願っている。」「どうしても御社で働きたい理由がある。」などです。
管理職が気に入るか。常識はあるかどうかみています。若手が多いので、上昇志向、やりがいなどいわゆるバイタリティーをもった人を評価する傾向にあるため、夢へのプロセスだったり、自己啓発に努めている具体的な行動をアピールすると受けが良いです。「本を年間100冊読んでいます。」「ボランティアをはじめました。」などですね。
就活生には本当の自分を出してほしい
マナー講習だったり履歴書の書き方を教わったりしますよね。
でも、人事からすると、「そんな一生懸命しなくていいよ。等身大で来てください。」と切に願っています。
どこで学んだか分かりませんが、面接をしていると、皆さん決まって同じ答え方をします。
覚えてきたことを必死に思い出そうしているのは見え見えです。
詰まらずスラスラと発表することが成功だと思っているように…。
でも、そういうことをマナー講師に言われているのも知っています。
「長所と短所は、短所から言うと長所が印象に残るから・・・」
などですね。
でも、人事としては等身大のあなたを見たいのです。
入社してから本性があらわれて、会社に合わないとわかったら嫌ですからね。
「言いたいことを言えた。」「準備したことを出し切った。」が正解では無いことを頭に入れておきましょう。
業務効率も考えなければならない
皆さんの予想通り学歴フィルターは存在します。
足切りもあります。
私は中堅大学だったため、大手企業の選考で以下のような扱いを受けた経験があります。
- 解禁初日なのにエントリーできない
- 面接で他の人に質問ばかりされる
- そもそも、なにも聞かれない
しかし、なにもすべて悪意があるわけではありません。
人事の立場になって考えてみてください。
1日8時間の勤務で何人と会うことができるでしょうか?面談をしてハイ終わりではありません。
その人の印象や面談内容をデータにまとめて報告しなければなりません。
中小企業となると、採用活動以外にも業務があります。
採用活動で忙しいからといって、法律以上の残業をしていたら怒られますからね。
だから、何かしらの理由で選別しないといけないということで、学歴フィルタ―をかけます。
偏差値の高い大学は、「勉強して入学した」という信用はありますから、ある一定の水準の学生が見込めるのです。
もちろん、年齢フィルターもあったり性別フィルターも時によって使っているのは事実です。
でも、知っていただきたいのは、本当は、皆さんとお会いしてちゃんと自社にあう人材を選びたいのです。
面接官はみなさんの不安を知っている
もちろん、面接官もみなさんと同じ就活を経て入社している訳ですから、みなさんの不安も十分承知しています。
でも、社会経験があるので親みたいな気持ちでみていることが多いです。
だから、スラスラと話ができなくても構いません。
表現が不器用でも、気持ちの部分をみているのが面接官です。
対処法は、企業に自分の不安をぶつけること
人事担当も、自分の企業が第一志望なんて100%思っていないです。
一つだけしか受けていないなんて、ノーガード戦法もいいところですからね。
「数社くらい並行して受けている」「ほかの企業でも同じことを言っている」ことは百も承知です。
採用担当も就活生が、どう思っているのか気になってますよ。
だから、電話やメールなどで、自分の不安を正直に相談すると思いのほか親切にしてくれますよ。
- ほかの企業と迷ってる
- 御社が良いと思うが不安な点がある
- こんな自分でも大丈夫か
「マイナスの評価になりそう」「上手いこと言いくるめられそう」って思うと質問しにくいとは思いますが、人事担当としてもミスマッチは防ぎたいので真面目に答えますよ。
逆に、不安を相談すると親密になれるメリットがあります。
でも、とある企業で「SEでも文系出身が多いが自分がどこまで活躍できるか不安です。」と相談したところ「プログラミングはAIで、将来、絶対学びやすくなる。今は人脈とかコミュニケーションとかに注力するのもいいと思う。」という回答をもらって、IT企業以外をみるようになり、今の企業に就職しました。
結果、自分に合った職種なので、ずっと続いています。
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