「簡単だってきくし安く済ませたい!」
「どれくらい勉強したら良い?」
簿記3級合格を、独学で目指している人向けの記事です。
- 独学で合格できる
- 3か月やったらだいたい受かる
- テキスト、問題集を繰り返すだけでOK
簿記2級まで独学で受かった経験からお話ししていきます。
※2級まで独学でいけるので、経理職などバリバリ活用したい人は、3・2級を独学で頑張って、実務に足りないなと思う部分を1級のスクールに通って復習する感じがコスパいいです。
3級取得までの流れと勉強方法、試験概要を記載しています。
本記事では、合格のイメージが湧いてくるよう簿記3級について徹底的にまとめました。
それでは、以下の内容で解説していきます。
- 簿記3級は独学でも合格できる理由
- 独学の勉強方法とおすすめのテキスト
- 簿記を理解するコツ
- そもそも簿記とは何か?
- 簿記3級合格のメリットについて
- 日商簿記3級試験の概要
- まとめ:まずはテキストからでOK
簿記3級は独学でも合格できる理由
簿記3級は、「テキスト→問題集」を3周すれば独学でも受かるレベルまでいけます。
合格率が約50%ですが、落ちる人のほとんどが「数字が苦手」「テキスト1周もできない」って途中で辞めた人です。
「楽勝」「ノー勉」では行けませんが、まずは、テキストを2周してみてから適性を判断してみてください。ほとんどの方が合格が見えてくると思います。
なぜ独学でも合格可能か?
簿記3級は、「ルールを覚えるだけ」だからです。
例えば、サッカーだと、遊んでいるうちにルールを覚えますよね。
簿記をサッカーに当てはめると以下の感じです。
- 簿記3級→手を使ってはいけない、相手ゴールにボールをいれたら得点
- 簿記2級→オフサイド、フォーメーションなどの戦術
- 簿記1級→勝つためにはどうしたら良いか方法論、分析
「手を使ってはいけない」のルールくらいなら、公園で遊んでても覚えることができますよね。
簿記3級では、テキストを読んでいる内に、簿記が何をしているのかなんとなくわかってくる。という感じです。
簿記2級への飛び級は?
オススメしません。
なぜなら、簿記2級は3級の内容を前提に構成されているからです。
経理経験ありプラス、2級の勉強を始めて6~10か月かけるならアリですが、
6か月を簿記2級に力を注ぐより、
簿記3級(3か月) + 簿記2級(3か月)した方が、効率が良いです。
まずは3級に集中することをオススメします。
独学の勉強方法とおすすめのテキスト
勉強方法はいたってシンプルです。
- テキストを読む
- 問題集を解く
「テキスト→問題集」を3周繰り返します。
3か月あれば合格できるレベルまでいけます。
問題集→週末2時間・・・1か月で1周
3周終えるころには、ちょうど3か月です。
私は、継続してコツコツできないタイプなので、週末にまとめて勉強してました。
たまに、2週間で合格できたって人もいますが、元々経理に明るい人だったり、1日10時間勉強してる人だったりします。
あまり参考にしない方がよいです。
3か月間を意識しましょ。
勉強方法①/テキストを読む
テキストを読んで、
各章の最後にある例題を解くだけでOKです。
1週目は、よくわからないと思いますのでサラっとで良いです。
深く理解しないことがコツです。
問題を解いて深まる知識もあるので、2週目に任せましょう。
おすすめのテキストはこれです。
ベストセラーです。
実は、以下の2冊も持ってましたが…
結局、[スッキリわかる 日商簿記3級]を繰り返し読んで勉強してました。
おすすめする理由は、次の通りです。
- 一番スッと内容が入ってきた
- イラストが直感的でわかりやすい
- 実際にこれで合格できた
値段も1,100円とめっちゃ安いです、
都会のランチ1回分くらいですね。
イラストが可愛いから内容が薄いのでは?
と思うかもですが、そんなことありませんでしたよ。
逆に、読み返すハードルが低くて、繰り返し読めたのが良かったです。
勉強方法②/問題集を解く
しかし、テキストの例題は、試験用としては不十分なので、問題集も解いておきます。
そうしないと本番で「習ってないぞ!?」って部分が出てきます。
TACの問題集が一番良かったです。
2級でもお世話になりました。
この問題集をしっかり解いたら3級…いけます。
問題を解くときのコツは…、
わからないところは飛ばすことです。
浅く広く、簿記全体の流れを把握できるように意識するのが良いです。
70%の正解率で合格できるので、わからないところに時間をかけるのは得策ではありません。理解しやすい問題は8割くらいあるので、そこを重点的に学習しましょう。
2級を勉強した時にやっと3級の内容が理解できる感じです。
3級を深掘りするより、サクッと進めて2級を目指す方が効率的です。
しかも、
「飽きて問題集3分の1くらい手つかず。」
「何しているのかサッパリわからない。」
という状態でも合格できたので安心してください。
私はケチって違う紙に解答を書いていましたが、どこまでやったのかわからなくなり面倒になりました。
だから3分の1で放り投げた次第です笑
スクールが不要な理由
独学とスクールどっちがいい!?
って悩むかもですが、独学で十分です。
独学なら、テキスト、問題集、受験料合わせて約8,000円で済みますが、
スクールは1万円以上+受験料します。
実は、スクールで3級合格しても、実務にはほど遠いです。
なぜなら、独学でもスクールでも同じ3級。
3級をかみ砕いて教えているにすぎません。
正直、3級でスクールを推しているのはセールストークですね。
スクール・通信講座はカリキュラムが組まれていて、動画も何処でも視聴できることがメリットですが、YouTubeの無料コンテンツありますし、動画は電車の中で復習に使うくらいがおすすめです。
私自身、独学で2級合格しているのでそう考える次第です。
もちろん、スクールを使えば合格率アップするとは思いますが、独学でできるのに、高いお金を払う必要はあるのかなぁって思っちゃいます。
もちろん、1級まで走り続けたい。
独学が自分には向かない、という方は利用して良いと思いますよ。
簿記を理解するコツ
ひとつ、独学する時につまづきやすいポイントを解説します。
このポイントを押さえておけば、かなり効率の良い学習ができると思います。
簿記への理解が深まって2級独学合格まで繋がっていきます。
≫このトピックを飛ばす
理解するポイントは、
簿記のゴールである、「貸借対照表」と「損益計算書」をイメージすることです。
テキストの最後の方で登場します。
以下の画像が、貸借対照表と損益計算書の例です。
大分類として以下のように分かれていますよね。
借方(左側) | 貸方(右側) |
資産 | 負債、純資産 |
費用 | 利益 |
そして、以下のように加減していきます。
資産が減ったら貸方(右側)
費用が増えたら借方(左側)
利益が出たら貸方(右側)
発生したお金の動きを、このように左右に振り分けることが簿記のルールです。
という感じです。
私が学習し始めたころに陥ったのは、
[借方、貸方]って何?左右に振り分けるの意味不明なんだけど!?でした。
(語源も気になって調べたり、こんな本[帳簿の世界史]を読んだりしましたが、諸説あってさらに謎です。あまり深掘りしない方がいいかもしれません。)
でも、「左右に振り分ける」ってだけ理解できていたら、知らない問題が出てきても対応できますのでご安心を。
合格できるレベルはどれくらいか
「どれくらい理解出来たら、合格できるのか。」と心配になってきますが、
テキストを見なくても、問題と答えがイメージできるレベルになればOKです。
ここまで理解できたら、3級合格は確実だと思います。
例えば…、
[借方:当座預金/貸方:現金]
[借方:仕入&仮払消費税/貸方:買掛金]
こんな感じですね。
だいたい、テキストを3周したら記憶に定着すると思います。
このレベルを目指してみてください。
さて、簿記の独学方法についてイメージが湧いてきましたでしょうか?
以下からは
・そもそも簿記とは何か?
・簿記3級合格のメリットについて
・日商簿記3級試験の概要
など、簿記全体の話をしていきます。
さっさと勉強はじめたいという方は、最下部の「まとめ:まずはテキストからでOK」におすすめしたテキストのリンクを貼っているので、ぜひそこからテキストを買って勉強を始めてみてください。
自分に向いてるかな?と悩んでる方も、テキストだけなら1,100円なので、まず読んでみてから決めるのもアリです。
≫最下部へ飛ぶ
そもそも簿記とは何か?
さて、学習を始める前に、「簿記とは何か?」を把握しておくと、今後の勉強の質が全然違ってきますのでご紹介しておきます。
簿記の全体像
簿記とは”帳簿記入”の略で、利益計算、帳簿作成など企業経理のために、お金の流れを記録するルールのことです。
1~3級まであって、3級はその入門レベルです。(1級の上は、税理士の科目で[簿記論]があります)
多分、専門用語でよくわからないかもしれませんが、簿記3級では使いません。
今は「ふーん」くらいで大丈夫です。
企業がそれぞれ異なるルールで利益計算していたら、ちゃんと儲かっているのかわからないですよね。
そのために帳簿に記入するルールを定めているのです。
簿記は税金の元になる
もう少し掘り下げると、帳簿記入の最終目標は「利益計算」「税金の算出」です。
お金の流れは以下の感じです。
↓
そのお金は何なのか評価する
通信費?広告費?など…(会計学)
↓
帳簿に記入する
損益計算書、貸借対照表の作成(簿記)
↓
結果をみて税金を計算(税法)
同じルールで計算しないと、企業によって税金が違って不公平になりますし、どう評価していいのかわからなくなりますよね。
ここまで聞くと「なんだか難しそう…」と思うかも知れませんが、ルールを覚えるだけですから心配ありません。
簿記3級合格のメリットについて
簿記3級を取得するメリットを解説していきます。
以下の4つの視点から解説してきます。
- ビジネスの基礎を学べる
- キャリアアップにつながる
- 程よい難易度で充実感あり
- 専門職になれる
ビジネスの基礎を学べる
すべての企業が簿記のルールに則って商売をしています。
サラリーマンや個人事業主でも、所得を得るなら納税しなければいけません。
お金の流れを記録するルールが簿記でしたよね。
「会社で出世したい。」
「フリーランスで自由に生きたい」
こう思う人は多いのではないでしょうか?
でも、サラリーマンでも個人経営者でも、利益計算は必ずしなければなりません。
「出世しなくてもいいや。」って思っていても、年齢を重ねると、いつか管理職ポジションになります。
だから、簿記がどんな場面でも役に立つスキルなのは間違いありません。
私も、現在は経理から離れましたが、保管すべき書類の判別やデータの残し方、イレギュラーな処理の時などに活用しています。
先輩社員も意外と経理を知らないので、よくイレギュラーな処理の相談がきます。
他の社員より一歩リードですね。
キャリアアップにつながる
残念ながら、簿記3級では活用には遠いですが、2級をとったらだいぶ有益です。
そのための足掛かりとなります。
出世や独立などキャリアアップを目指すなら必須のスキルです。
程よい難易度で充実感あり
独学合格者が多いように、しっかり勉強すれば受かるシステムが構築されています。
受講者が多く、情報も多く出回っている点も助かります。
弁護士や税理士のように、合格するまで何年も勉強し続ける必要はありません。
簿記は程よい難易度です。
合格に向けて勉強したり、合格した後の達成感で「充実した時間を過ごしたな~」って思います。
資格と言えば簿記、みたいなのも程よい難易度だからだと思います。
専門職になれる
比較的簡単にとれる資格ですが、経理職に就職しやすくなるのがポイントです。
派遣社員になっても、事務職だけではなく、経理事務を斡旋してくれるそうです。
経理は簿記の知識が無いと務まりませんので、立派な専門職です。
何のスキルもなくて将来不安…、とりあえず何か前に進みたい。っていう人にもおすすめです。
日商簿記3級試験の概要
最後に、簿記試験について知っておきましょう。
応募方法はもちろん、スケジュールや合格者数なども知っておくと、モチベーションにつながりますよ。
概要
主催は商工会議所です。
(商工会議所HPより参照)
- 応募:商工会議所HPでネット応募
- 受験日:毎年2、6,11月
- 受験料:2,850円
- 出題:商業簿記
- 時間:120分
- 合格基準:70%以上
- 準備物:鉛筆、消しゴム、電卓
※コロナで中止の場合あり
簿記3級の受講者数と合格者数
以下の画像通りです。
(商工会議所HPより抜粋)
毎年、50%が合格していますね。
難易度は優しい方ですが、数字が苦手だったり馴染まない人もいるようです。
まとめ:まずはテキストからでOK
以上、いかがでしたか?
独立合格までのイメージはわいてきましたでしょうか?
独学でも合格は可能です。
独学なら1万円もかからず、ビジネスの基礎を学べて、経理の知識まで身に付きます。
非常にリーズナブルで良い勉強だと思います。
「自分に向いているかな…。」
「途中で止めたらもったいないな」
って不安もあると思います。
そんな時は、テキストだけなら1,100円くらいなので、読んでみてから受験するかどうか考えてみるのもOKです。
まずは、テキストを1時間読んでみましょう。
思い立ったが吉日。
あ、電卓を持っていない人は買っておきましょう。
私は、安物を買って「ボタンが押しづらい!」
って買い替えたので、できれば1,500円以上のものがオススメです。
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