いままで親が保険に入ってたけど、新社会人になると自分で入って当たり前みたいな雰囲気ありますよね。
でも、社会人1年目の人が20年後、30年後の話をされてもあんまりピンときません。いらないなーっていう気持ちの方が大きいのではないでしょうか。そういう時は、しっかり考えてから、保険に入るかどうかを決めた方がいいです。
金額とかではありません。自分にとって本当に必要かを考えることが重要です。
本記事は、「本当に必要なのかな?」と迷っている方へ、保険がいらない理由を説明する記事です。
簡単にわかりやすいように説明しているため、詳しく勉強したい方はファイナンシャルプランナーの資格を勉強すると、もっと深い知識が付くのでオススメです。
保険の種類
まず保険とは、一定の金額を支払っていることで万が一(死亡、障害、病気、入院など)の時にお金が返ってくる制度のことをいいます。
種類は三種類
大きく分けて三種類ありますが、保険期間と、お金が戻ってくるかどうかに違いがあります。
掛け捨てか、積み立てかどうかですね。
養老保険→期間あり。積み立て
終身保険→期間なし。積み立て
ざっくり、こんな感じです。
イメージしやすいのが定期保険です。生命保険や医療保険と言い換えることができます。
毎月支払っていることで、「死亡したときに~円」「入院した時に1日~円」みたいな感じです。掛け捨てなので、安いですが、保険が必要にならない限り払い損になります。
でも、せっかく払ったのに払い損したくないという人に向けて、養老保険や終身保険などの積み立て式があります。
毎月ちょっと高いけど、貯金もできるし、いざという時に備えることができる便利な商品です。
毎月1万円に設定すれば自動的に1万円徴収されるので、使ってしまう心配はありません。貯金したいと思っている人にとって魅力的な保険です。
税金も優遇されているので安くなりますし。
養老保険と終身保険の違いは、期間です。
- 養老保険=65歳などで終了。それまで保険を使わなかったら積み立てた金額の110%(例)もらえる。
- 終身保険=一生涯続きますが、いつでも解約することができます。解約した時に返戻金として110%(例)もらえる。
といった感じです。
貯金もできるし、万が一にも備えることができる。いいこと尽くしですね。
でも、デメリットはないのでしょうか。説明していきます。
保険のデメリット
保険のデメリットを説明していきます。
年齢を重ねるにつれて保険料が高くなる
若いときに保険に入ってても、リスクが増える45歳くらいから保険料がグッと上がります。更新ってやつです。
新規で入ろうとするともっと高くなります。
だから、若いうちに入っておいた方が良い、という考えで、新社会人がターゲットにされます。
解約時の利率が低い
積み立て式の保険は、「65歳のときに110%なりますよ!」とか「50歳で解約しても105%戻ってきます!」が売り文句です。
でも、自分のライフプランを考えてみてください。
人生で大きな出費イベントというと、結婚、子育て、マイホームって感じですが、それは30~40代できませんか。毎月ローンがあるのに保険料なんて払ってられないですよね。ましてや転職するかもしれませんし。
実は、だいたい40歳代で解約すると戻ってくるお金は100%を下回ります。
ここが大きな落とし穴です。
一番お金が必要なとき、出費がかさむときに解約すると損するわけです。
ローンや育児で出費が重なったときに払い続ける自信はありますか?
起きていないことを商品にしている
保険はまだ起きていないことに対して備えるものです。
考えるとキリがないですよね。
でも、ほとんどの人が保険を使わずに満期を迎えます。
保険会社が儲かる仕組み
では、もう少し深掘りして、保険会社がどのよのように儲かっているのか考えると、より理解が深まります。
保険会社が儲かるのは、保険料を払うケースが少ないからです。
簡単な例をみてみましょう。
その中で事故して保険が適用される人が2人いるとしたら、1人5万円まで支払ってもトントンです。
1年で考えると50万円です。
さらに、10年経てば、240万円払った人に500万円まで支払うことができるという計算です。
保険が必要になったらお得に感じますね。
でももし、途中で解約する人は80%の返却だけでよいことにすれば、10年で240万円積み立てた内192万円返すだけになります(−48万円)。
つまり、解約されても2年分くらいは差し引いてる感じです。ボロ儲けです。
保険が適用されるケースは少ない
ここから、人件費や建物の維持費などあるので、ほとんど支払いはなくて儲かっている状態なのでしょう。
自分の知り合いで考えてみてください。事故して入院、死亡っていう人は、ほぼいないでしょう?つまり保険が適用される確率は10%もないです。預かっておきながらほとんど支払っていないのが現状です。
だから、大きなビルを建てたり、芸能人を使って宣伝したりできるのです。ときどきキャンペーンもしてますよね。
解約する人がほとんど
しかも、途中で解約して損する人が大勢います。
月30万円の収入があったとしても、ローン、保育料、学費、水道光熱費、食費と考えると、ちょっとしか残りません。
そうなると、若い頃にはいった高い保険料を払ってられなくなります。そして、保険の見直しをします。大体が払いすぎって言われます。そして解約します。
でも、保険がないのは不安だと思って安いのを選ぶと掛け捨てです。そして、保険会社が儲かるだけです。
保険が必要かどうか判断する具体的方法
まず、次の3つのことを考えてから必要がどうか判断しましょう。
- 国の保険がある
- 不安な情報が多いこと
- ライフプランを計算すること
国の保険がある
日本には幸い、国民皆保険制度があります。
健康保険です。これがあるので、本当は保険にはいる必要は無いのです。
毎月どれだけ支払っているかご存知ですか?結構払ってますよね。それこそ保険会社に払うくらいに。でもこれのおかげで、医療費は常に3割、高額なときも大きな補助があります。働けなくなったら雇用保険からも出ます。こうやって、ありがたいことに国が最低限の保証をしてくれています。
不安な情報で溢れている
でも、なぜ多くの人が保険に入るのでしょうか。
やっぱり不安になるからです。
ガンで亡くなる人が毎年大勢いて、脳卒中もたくさんいます。・・・っていう情報にあふれていませんか?起きる可能性は0ではありませんが、自分に起こるのでしょうか?
起きたとしても貯金で何とかなるかもしれませんよね。
治療費って高額なイメージがありますが、健康保険が適用されますよね?
治療費がこれだけかかる!って煽っているだけです。それだけ高くて困るなら、国から補助が出るように動いた方がみんなにとって良くないですか?
なので、そういう、情報に迷わないように、自身のライフプランを計算することが重要です。
ライフプランを計算する
自分のライフプラン・・・結婚、マイホーム、子ども、葬式などで、費用がどれだけかかるかを考えます。
まぁ、将来のことなのでざっくりでいいでしょう。
という感じです。
でも、その中で、国の補助がどれだけ出るか、考えたことはありますか?
子どもはこれから少子化になるので補助が手厚くなってきてます。私も子供がいますが意外といただけますよ。
そして、一番お金がかかるのが大学費用ですが、15年後には不要になっているかもしれません。必ず大学に入らないといけないかというとそうではありませんからね。
そう考えると、今の稼ぎと貯金でいける計算になったりします。
保険が必要な場合
こういった話を聞いていると、一定期間払い続けないといけない保険に入っている方が損な気がしませんか。
その毎月の支払いを自己投資に役立てた方がいいと思いませんか。
でも、毎月余分なお金で保険料を払う、貯金は他でできる、積み立てたお金が満期を迎えたら家を買う計画がある。など、ちゃんと計画できている人は十分に入る必要があります。
でも、9割の人が、よく分からず、知り合いだからと入っているデータがあります。
ちゃんと計画して入らないと損する、保険会社が儲かるだけです。
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